ストラット構造の車で、ツライチにしたいと考えているのですが、どのぐらいまでならフェンダーとホイールのリムを寄せても大丈夫でしょうか?初めての車で少しでも情報頂けたら嬉しいです。また、バネレートに関しても伝授いただけたら幸いです。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ストラット構造におけるツライチセッティングについて、簡単に紹介していきたいと思います。あくまでも1つの目安程度に考えて下さい。
ストラット構造におけるツライチセッティング
ストラット構造のサスペンションは、マルチリンクやダブルウィッシュボーン式とは異なり、車高が下がれば下がるだけ(ストロークすればするほど)内側に入り込む動きはしないですが、案外良い塩梅でフェンダーとホイールの距離感を保ってやれば、十分ツライチセッティングが可能です。
あくまでもこれまで僕自身が触ってきた車での肌感覚に過ぎませんが、フロントフェンダーとホイールのクリアランスが指2本分程度(35ミリ〜40ミリぐらいの間)あれば、高速走行や悪路走行において、リムとフェンダーがぶつかってご臨終することは無い。
丁度下の画像ぐらい。ぼちぼち熟年夫婦かな?ぐらいの良い距離感です。
※フェンダーの爪が処理されており、インナーフェンダーの干渉問題はまた話が別。あくまでも、フェンダーとリムが干渉するか否か。
バネレートに関しては、メーカーの出荷状態〜+4キロ前後あれば十分そのぐらいまで寄せられるというのが、経験談です。
たまにストラット構造のバネレートをかなり極端に上げている方を見受けますが、そんなにハイレートバネを使う理由が本当にあるのかどうか。
これまで乗ってきたストラット構造の中でバネレートが高かった車で、3シリーズ2台14キロと16キロです。
▪️3シリーズ ストラット 16キロ
▪️3シリーズ ストラット 12キロ
▪️コンパクトカー 8キロ
▪️軽自動車 6キロ
フロントフェンダーは失敗出来るからやってみて
最終的にどのあたりまでフェンダーとホイールを近づけて行けるどうかの見極めは、これまでの経験や体験である程度の許容範囲内を見極めることが出来る様になるかと思います。
フロントフェンダーに関しては、仮に憶測を見誤ってたとして、フェンダーがぐちゃぐちゃになろうとも、板金することなくフェンダーを交換することが出来るのでリアと比較すると、比較的金銭的ダメージは少ないはずです。
誰しも一度ぐらい、フェンダーをやっつける道を通ってきた人ばかり。
これから車弄りをしていくのであれば、実際にフェンダーをやっつけて学習していくのが手っ取り早いかと思います。あれやこれや調べたり周りの人に聞くだけでは分からないことも多いのが現実です。(車に限らず全てにおいてそんな場面は日常茶飯事かと。)
SNS等で見かけるカッコイイツラを決めているDIYユーザーさん達の大半が通ってきた道かと思います。(多分。いや、知らんけど。)
その道を通りたく無いのであれば、信頼のおけるショップさんに製作してもらうことをお勧めします。僕自身は、今後もショップさんに車の製作を依頼することは無いかと思いますが、仮にそのような状況になったら、ムーンテックさんというショップさんに依頼したいですね。(全く知り合いでも無いし、面識もありません…。)
まとめ
ストラット構造におけるツライチセッティングは、フェンダーとホイールの隙間を指2本分程度の距離さえ保ていれば、フェンダーとのリムがストロークして干渉することはほとんど起こり得ないというのがこれまでの経験則です。
あくまでも、僕自身の経験則になりますので、それで干渉しても責任は取りませんけど。
バネレートに関しても、このぐらいの攻め具合であれば、吊るしのスプリングプラスαで十分対応可能です。経験則ですが、メーカーが用意しているスプリングに対して、+2〜+4キロ程度のスプリングを使用することが個人的には多いです。
車種によってもその辺の数値は変更しているので何とも言えませんが…。
それでは。
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