車高調を買おうと、車高調を色々調べていると、メーカーによって金額設定がバラつき幅がかなりあることに疑問視する方も多いでしょう!!
そんな方のために、【安い車高調と高い車高調の違い】について3つの理由にまとめました。
これから車高調を購入する方は参考にしてみて下さい。
値段の高い車高調と安い車高調【3つの違い】
ざっくり車高調の販売価格における値段の違いは以下の3つが挙げられます。
- 素材の違い
- 製作時のデーター収集
- ショックの種類
素材が『アルミ』か『鉄』かの違い
金額の高い車高調と安い車高調には、様々な理由があります。1つのポイントとして素材に注目して下さい。
基本的によく見かける車高調は『鉄』で出来ていますが、高い車高調は『アルミ』で出来ている事があります。
具体的には『ブラケット』部分です。ちなみに写真の部分ですね!!車高調とナックルを固定する大事な部分です。
アッパーマウントやロックシート、スプリングシートは大概の車高調がアルミで作らています。
ブラケットをアルミで作る最大のメリットは、車高調の軽量化です。サーキットを走る車は車両を少しでも軽くし、早く走れる車を目指します。よく言われるのが『バネ下の軽量化』が1番大変という事です。
だって、ホイールナットを鉄からアルミに変えてまで、軽量化していますからね!車高調のブラケットが鉄からアルミに変わるだけで大きな違いです。
結論を言うと、一般道しか走行しないドレスアップ目的の方には一切メリットは無い!と言っても過言ではありませんね…。
車両データーを正確に収集しているか
ショックアブソーバーは車の走行において最も重要な部品に1つです。車が快適に走行できるため、車両データーを大量に収集して作られています。
車両重量や荷重の掛かり方など、ありとあらゆる数値を元に車の純正ショックは作られています。これが車高調の作成にあたってどこまで再現されているか?というのも金額設定の大きな違いです。
簡単に言うと【車種ごとデータを元に制作しているかどうか?】という事です。
例えば、ショック形状が全く同じ車でも、車重や荷重の掛かり方は多少なりとも変わってきます。
スズキの『ワゴンR』と『ラパン』は全く形が違うし車両重量も違います。しかしながらショックアブソーバーの形は同じです。しかし、バネレートやショックオイル(減衰力)はそれぞれ別物です。
このような車種の車高調を調べてみると、商品名こそ違うものの、よくよく品番チェックをしてみると【同じ品番が付いている!!】そんなメーカーは多いです。
つまり何が言いたのかと言うと、見かけだけ(取り付け出来ればいい)の車高調は安いということです。
倒立ショックか正立ショック
車高調には大きく2つの形状に分ける事が出来ます。
- 倒立ショック
- 正立ショック
多くの車高調は『正立ショック』が採用されています。当然ながらコチラの方がコスパがいいです。
倒立ショックはコストが掛かりますが走行性能を重視する方にはメリットが多いです。倒立ショックは正立ショックと比べ、ショック部分の径数を太くする事が出来るため、ショック自体の剛性を高める事が出来ます。
サスペンションのボディー剛性が上がることで、路面からのショックに対する反応がよくなる事が大きなメリットです。
倒立ショックの価格が高い理由は、制作に伴う『部品点数と作業工程』が増えてしまうためです。
これも、アルミ製のブラケット同様に、街乗りオンリーのユーザーにはあまり効果は無いかもしれません。ブラケットと比べたら効果は体感できそうですが!
まとめ
車高調の値段の差は色々ありますが、主に以下の3つが高い車高調か安い車高調かの分かれ道になります。
- 素材の違い
- 製作時のデーター収集
- ショックの種類
ここでは紹介しませんでしたが、もちろんメーカーの規模によるロッド数の大小にも影響しますね。(大量に作ればその分コストは下がるので安くなりますね。)
とりあえず高い車高調の方がなんか良さそう!という理由で車高調の購入を決めようとしている方がいたら考え方を改めた方がいいかもしれません。
1番の判断材料は『自分の使用用途』だと思います。
安い車高調だって、使う人によっては十分良い車高調と呼べるものかもしれません。
先日、筆者自身も新品の車高調を購入しました。金額は10万円程で、金額設定こそ安いものの満足しています。
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