モンキーのエンジンをボアアップしたのですが、使用するガソリンはレギュラーガソリンではなく、ハイオクを入れた方がいいのでしょうか?ハイオクガソリンを使用していますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのエンジンをボアアップしたらハイオクガソリンを入れるべきなのか?と言うテーマでお話ししていきます。
【モンキー】ボアアップしたら、ハイオクガソリンを入れるべきか?
絶対とは言いませんが、モンキーのエンジンをボアアップしたらハイオクガソリンを入れた方が良いです。
これは、ボアアップキットを組み込んだことによって、エンジンの圧縮比が上がっていることが理由です。
ボアアップをしたら必ずしも、ハイオクガソリンを入れないとエンジンが壊れてしまうと言うわけではありませんが、多くの国産メーカーのボアアップキットを見ると、ボアアップキットを組み込み後はハイオクガソリンを使用して下さい。と説明が記載されているケースが多いです。
先日、2号機のモンキーに組み付けたデイトナさんの88ccキットの取り扱い説明書にもハイオクガソリンを使用して下さい。との記載がありました。
他にも武川さんやキタコさんと言ったメーカーも取り扱い説明書にハイオクガソリン使用。と注意書きがあります。(確かシフトアップさんの取り扱い説明書にも記載があったかと思います。)
他のメーカーさんの取り扱い説明書は、見たことがないので分かりませんが、多分ハイオクガソリンが指定になっているかと思います。
ボアアップしたらなぜハイオクを入れるの?
モンキーは元々レギュラーガソリン指定のバイクですが、ボアアップキットを組み付けると、エンジンの圧縮が高くなります。この状態で、レギュラーガソリンを使用していると、本来点火するはずではないタイミングで、ガソリンが爆発(自然発火)してしまう可能性があるため、ハイオクを使用します。
ノッキングを引き起こすなんて言葉を聞いたことがある方も多いかもしれませんね。ノッキングが引き起こる原因の1つがそれです。
点火タイミングではない時に、ガソリンが自然発火してしまうとエンジンの不調に留まらず、エンジンにも大きな負担を与えます…。
※メーカーの取説に記載されている圧縮比を見る限り、88cc程度の排気量であれば、レギュラーガソリンでもその心配はなさそうな気もしますが…。
ガソリンは、限界まで圧縮してやると、ガソリン単体で爆発を起こしまう。(自然発火する。)つまるところ、プラグの火花を受ける前に勝手に爆発すると言うことです。
これを防止するために、レギュラーガソリンではなく、ハイオクガソリンを使用します。
ハイオクガソリンの方がオクタン価が高いため、ボアアップして圧縮比が上がったエンジンでもノッキングを引き起こしにくくなります。
※ハイオクの方がレギュラーに比べて燃えにくく、圧縮した際にも自然発火するタイミングが遅くなります。(対圧縮性が高くなる。)
まとめ
モンキーのエンジンをボアアップした際には、メーカーから指定があるように、ハイオクガソリンの使用をお勧めします。
レギュラーガソリンを使ったら、すぐにエンジンが壊れるのか?というと決してそんなことはありませんが、ノッキングを引き起こす原因にも繋がりますので、メーカーの指示通りハイオクガソリンを入れておけ。
レギュラーガソリンを使用したからと言って、絶対にノッキングするわけではないし、88cc程度の圧縮で、大人しく乗っている程度であれば、レギュラーガソリンを使用して乗っていてもトラブルの原因になるケースは稀だと思います。
どうしてもレギュラーガソリンを使わなくてはいけない理由もありませんので、わざわざレギュラーがガソリンを使用することもないですけどね…。
それでは。
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