今よりもう少しキャンバーを付けたいけど、現状だとこれ以上キャンバーが付かない…
そこでピロアッパーマウントの買い替えを検討する人も少なくはありません。
鬼キャンタイプのピロアッパーマウントって実際の所どうなの?
以前僕もそのような考えの持ち主でした。ネットの口コミを調べてもなかなか鬼キャンタイプのピロアッパーマウントについての記事が無いのが現状です…
そこで、実際に使ってみて感じた事!こんなところには注意した方が良いよ!!というポイントについて詳しく解説していきます。
これから鬼キャンタイプのピロアッパーマウントを購入しようかな?と考えている方は参考にしてみて下さい。
326powerの鬼キャンピロアッパーってどうなの?
実際に使ってみた率直な感想を述べていきます。
鬼キャンタイプのピロアッパーマウントは基本的に調整幅がかなりありますが、車体側の加工無しでガッツリキャンバーが付くのか?と言われればそうではありません。
基本的に、車体側の加工は必須だと思っていた方が良いです。
メーカー側にその辺を聞いても、実際に取り付けた事は無いので分かりませんと言われます。
もちろん、設計上の取り付けには何の問題もありません。キャンバー調整幅が全て使えるかどうかという事は車種ごとに試してはいない!という事です。
鬼キャンピロアッパーマウントを使う上で、車体側の加工が必須になるため、あまりお勧めは出来ません。
キャンバー調整幅について
ピロボールのスライド幅は申し分ありませんが!コチラは比較画像です。上がブリッツ。下が326power の鬼キャンタイプです。
※どちらも同車種用です。
- ブリッツ 2センチ
- 326power 4センチ
ブリッツのピロアッパーマウントに比べると、326powerのキャンバーの調整幅はピッタリ2倍です。キャンバー角もおおよそ2倍付けられる計算になります。
鬼キャンピロアッパーの注意点
鬼キャンピロアッパーマウントを付ける前に知っておいた方がいい注意点が全部で3つあります。
1つずつ順番に解説していきます。
- 車高が上がる
- 車高調とフレームのクリアランス
- ストラットタワー部分の干渉
車高が上がる
鬼キャンタイプのピロアッパーマウントは、ピロボールを固定する六角ボルト部分にザグリ加工がされています。
ザグリ加工とは、ボルトの頭部分が突出しないように段差を付けてあげる加工です。
詳しくはコチラの画像を確認して下さい。
このように、六角ボルトをピロアッパーマウントの板厚内に収める事で、強度面の確保上からアッパーマウント本体の材料厚が増し、車高が5ミリ程上がります。
ちなみにコチラは一般的なピロアッパーマウントです。ピロボールを固定する六角ボルトは突出していますよね??
車高調とフレームのクリアランス
次に、車高調とフレームのクリアランス問題です。
ピロアッパーマウントを倒す事で、車高調とフレームとの距離が近くなる事は言うまでもありません。
ピロアッパーマウントのキャンバー調整幅が大きくなる鬼キャンタイプのピロアッパーマウントを使った場合、車高調とフレームが干渉し、車高調が倒れきらない場合があります。
折角高いお金を払って購入したのに、キャンバー角が今以上に付かないなんて事になれば無駄金になっちゃいますからね…
特に、エアサスを取り付けている車は注意して下さい。
エアサスのエアーバッグは径が大きく、鬼キャンタイプのピロアッパーマウントが使いこなせないケースが多いです。
ストラットタワー部分の干渉
これはかなりの確率で干渉すると思います。
326powerの鬼キャンタイプはピロボールの固定ボルトは落とし込みになっているため、干渉はしませんが固定のナットと減衰調整ダイヤルが干渉します。
この場合、ストラットタワーの上部を写真のようにカットしなくてはなりません。
ちなみに、ここはカットしている人がチラホラいますが、このままでは車検に通す事が出来ません。
ラッキーで通ることもありますが、車検に通す場合は溶接にて完全に治すか、補強を入れる必要があります。
ハイパースライドピロアッパーマウントがおすすめ
車体の加工をしても全然いいよ!!という方は鬼キャンタイプのピロアッパーマウントはお勧めです。
やっぱり、車体側にメスを入れるのはちょっとな…
そんな方も多いですよね。
そんな方には326power のハイパースライド調整式ピロアッパーマウントがお勧めです。
※画像出典 326パワーホームページより
こちらの商品は、ピロボールの固定ボルトだけでは無く、固定のナットと減衰調整ダイヤルもアッパーマウントの板厚内に収まるので、ストラットタワー上部の加工が不要。
手っ取り早く、確実にキャンバー角を手に入れる事が出来ます。
但し、コチラも鬼キャンタイプ同様に、車高調とフレーム側のクリアランスは気にする必要があります。
また、ハイパースライド調整式ピロアッパーマウントはアッパーマウントの板厚が更に暑くなるため、車高がかなり上がります。
ホームページ上の数値を見てみると【2センチ】車高が上がるようです。
鬼キャンピロアッパーは326powerだけじゃ無い
キャンバー調整幅の広いピロアッパーマウントは326power以外のメーカーからも発売されています。
- T-DEMAND
- 日正タイヤ
僕が知っている限りだとこの2社からの発売があります。
気になる方はチェックしてみて下さい。
日正タイヤは分かりませんが、T-DEMANDはフレーム加工しなくてもいいように、326powerのハイパースライド調整式ピロアッパーマウントのように、固定ナットと減衰調整ダイヤルが落とし込みになっているものがあります。
コチラも車高は2センチ程上がってしまいます。
まとめ
鬼キャンタイプのピロアッパーマウントを導入する事で、これまで以上のキャンバー角を手に入れる事が出来ます。
また、ピロアッパーマウントでキャンバー角を付ける事で、タイヤハウス内をいっぱいに使う事が出来るため、キャンバー角以上に太いホイールやオフセットを攻める事が可能です。
詳しくは、こちらの記事にピロアッパーマウントでキャンバーを付けるメリットについて解説しています。
この記事でお伝えした通り、鬼キャンタイプのピロアッパーマウントは購入前に注意するべき点がありますので、確認してからの購入をお勧めします!
- 車高が上がる
- 車高調とフレームのクリアランス
- ストラットタワー部分の干渉
それでは。
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