これからショップさんにアクスルの加工をお願いする予定なのですが、オプションでナロー加工というものがあったのですが、ナロー加工って何ですか?せっかくならやってもらったほうが良いのでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、アクスルのナロー加工についてなるべくわかりやすい言葉だけをチョイスし、説明していきます。
やった方が良いかどうかは人それぞれです。
アクスルのナロー加工とは?
アクスルのナロー加工とは、ホイールが内側に入るように、ハブの固定部分を切断する際、固定位置を車体の内側に詰めてやる加工を意味します。
つまるところ、同じホイールを履かせた時に、ナローの有無でホイールの出面が変わるということです。ナローをしてあるアクスルの場合、ナローの数値分、ホイールが内側に入ります。
ナロー5ミリのアクスルがあったとしたら、ナロー無しの純正アクスルと比較して、ホイールが5ミリ内側に入ることになります。(キャンバーが同じ角度であった場合の話。)
言い方を変えると、ナロー加工はホイールのオフセット量を稼ぐための加工になります。
内側にホイールを入れ込む分、ホイールのオフセットをキツくて再度ホイールを外側に出せるよね。って話です。
ナロー加工はやるべき?
アクスルを製作しているショップさんだと、オプション料金を追加でお支払いすると、キャンバーや上げ加工に加えて、ナロー加工もセットで行ってくれる場合が多いです。
やるべきかどうかは、正直なところ人ぞれぞれ異なるので一概には言えません。
▪️メリット
- オフセットが稼げる
- ナロー無しの車両と比較した際、ナチュラルに仕上がる
個人的な大きなメリットは、どちらかといえば後者で、同じ車種同士の弄り方を比較した際、ナロー無しだとガッツリキャンバーをつけないと履きこなせないオフセットサイズのホイールを、少ないキャンバーであっさり履きこなせる点は大きなメリットかと思います。
※一言でまとめると、オフセットが稼げる。ということに戻りますが…。
▪️デメリット
オフセットが甘いと内側に干渉する
個人的な意見に過ぎませんが、ホイールのオフセットをなるべく稼いでリム幅を取りたい方。簡単に履けないホイールサイズを、サラッと少ないキャンバーで履かせたい人なんかには、もってこいの加工です。
あんまりキャンバーは付けたくないけど、簡単に誰でも履けるホイールサイズは嫌だ…。
そんな人にももってこいです。
その反面、特にそのような目的がない人であれば、ナロー加工はいらないと個人的には思います。おそらくですが、アクスル加工をしてキャンバーを付ける場合、純正のホイールを履かせたりする際、ホイールの内側が干渉しやすくなるデメリットがあります。
※スペーサーで出せば良いと言えばそれまでですが…。
正直なところ、メリットの方が大きいですが、そのメリットを活かせるか否かは別の話です。
まとめ
アクスルのナロー加工とは、ホイールが内側に入るように、ハブの固定部分を切断する際、固定位置を車体の内側に詰めてやる加工を意味します。
ナローしてもらった分、ホイールが内側に入り込むため、その分ホイールのオフセットを外側に出すキャパが増えるのが最大の特徴です。
- なるべくオフセットを稼ぎたい人
- 履く予定のホイールが思いのほか外に出過ぎる
ナロー加工を活かせるか否かは、オーナーが望んでいる仕様とセンス次第かと思います。
どうしてもナロー加工が気になり、やらずに後悔よりやって後悔と考えるのであれば、5ミリ程度のナロー加工をお願いすることをお勧めします。5ミリ程度なら、ホイールスペーサーで簡単にリカバリー可能だからです。
※それ以上極端な数値でナロー加工が出来るかどうかはまた別の話ですが。(アクスルの形状もありますので、一概には言えませんね。)
それでは。
▪️関連記事はこちら