車を弄っていく上で、キャンバーを付けている車両を見かける機会が沢山あると思います。
Twitter・Instagram・みんカラなどを見ていてもキャンバーを付けている車両って沢山いますよね。
キャンバーってなんのために付けるの?
そんな疑問を抱く方も多いと思います。
そこでキャンバーを付ける理由(目的)について解説してしていきます。
当然メリットがある一方でデメリットもありますので、デメリットについても解説していきます。
キャンバーをつける3つのメリット
キャンバーは何のためにつけるの?と言う人のために3つの目的(メリット)を順番に解説していきます。
キャンバーをつける理由は1つではありません。また人によって目的が異なります。
- 走行性能の向上
- ステアリング操作のレスポンス向上
- 太いホイールが履ける
走行性能の向上
キャンバーを付けるのは見た目のため!と思っている方も多いですが、走行性能を向上させるメリットがあります。
車のタイヤをハの字にする事によって、車がカーブを曲がる際に安定性が上がります。
これを分かりやすく説明します。
- 足を閉じて立っている時
- 足を肩幅に開いて立っている時
このような2つの状況で、横から人に押されてしまったとしましょう!この時、どちらの方が踏ん張りが効きますか?
肩幅に足を開いている時の方が、踏ん張る事が出来ますよね?
車も全く同じです。
タイヤをハの字にする事で、コーナリング中に踏ん張りが効くようになるのです。
そのため、ドレスアップされた車だけではなく、サーキットを走行する車にもよくキャンバーが付けられています。
ステアリング操作のレスポンス向上
キャンバーを付ける事で、タイヤの接地面積が少なくなり、ステアリング操作のレスポンス向上に繋がるのもキャンバーを付けるメリットです。
タイヤが全面接地している場合と、タイヤが3分の2しか接地していない場合では、ハンドルを切る際の負荷に大きな違いが生まれます。
負荷が減る事で、少しステアリング操作も軽くなります。
太いホイールが履ける
街中でキャンバーを付けているクルマの目的は大体ここにあります。
キャンバーを付ける事で、本来ならフェンダーからはみ出してしまうような太いホイールや、攻めたオフセットのホイールを履かせる事が可能になります。
太いホイールや、オフセット数値で攻める事によってリム幅の深いホイールが履けたりします。
■キャンバーを付ける前
■キャンバーを付けた後
キャンバーを付ける前はフェンダーから明らかに飛び出していたホイールが、すっぽり収まっているのが分かります。
ここに目的を置いてキャンバーを付けている人が多いですね。
但し、ここまでキャンバーを付けてしまうと、先ほどお伝えした走行性能などのメリットはほぼ無いに等しいです。
キャンバーをつけるデメリット
先ほど、キャンバーをつけるメリットを3つお伝えしました。
しかし、キャンバーを付けすぎてしまうと、メリットは無くなりデメリットになってしまうので注意しましょう。
その3つのデメリットがこちらです。
- 走行性能の低下
- タイヤの片減り
- タイヤの減りが早くなる
詳しくはこちらの記事で解説していますので、気になった方はこちらをご覧ください。
純正の状態からキャンバーはついている?!
あまり知らない人が多いですが、実は純正の状態からキャンバー角が付いている車が大半です。
え?!車は最初からタイヤがハの字なの?!
とビックリする方も多いですが、気にして見ないと分からない程度です。
ここ最近でみるみる数を増やしているトヨタの【プリウス】後ろタイヤは純正の状態で1度キャンバーがつけられています。
今度街中でプリウスを見たら気にして見てみてください。持ち主さんが近くにいるかもしれないのであまりじろじろ見てはダメですよ。笑
これは走行性能の向上が狙いです。
ここではプリウスを例に挙げましたが、多くの車は微妙に(1度程度)キャンバーがついています。
あまりタイヤが垂直に取り付けられている車って実はありません。但し軽自動車は前後共にほぼキャンバー0度ですが…
まとめ
この記事では【キャンバーはなんのためにつけるのか?】と言う疑問について長々と解説させて頂きました。
おさらいしておくと…
- 走行性能の向上
- ステアリング操作のレスポンス向上
- 太いホイールを履くため
この3つが挙げられます。
中には、ハの字の見た目だけのためにキャンバーをつける人もいますが…少数派です。
過激なキャンバーをつけるとデメリットの部分が大きくなり、車や走行に支障をきたしてしまうので注意して下さいね。
それでは。
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