本日はBMWのe91、ツーリングワゴンに車高調を取り付けましたので、作業内容について解説していきます!!
同じくe90系のセダン(e90)クーペ(e92)も全く同じ作業容量になりますので参考にしてみて下さい。
画像が少なくごめんなさい…
今回使った車高調はラルグスです。
リア編はコチラ。
e91車高調取り付け(フロント)
まず始めに、ストラットに固定されているスタビリンクを取り外します。スタビリンクを交換しない場合は、ストラット部分の固定だけを取り外せばOKです。
スタビリンクが外せたら、ストラットとハブを固定しているM18のボルトを外します。こちらは裏側のナットを押さえないと供回してしまいますので注意です。
18ミリの工具はほとんどの工具セットに入っていないので、注意してください!今後もBMWを触っていく上では欠かせない工具の1つです。
M18のボルトが取り外せたら、ディスクかロアアームに油圧ジャッキを掛けて置きましょう!
次は、ボンネットを開けてストラットと車体を固定する3本のナット(M13)を外していきます!!
ここで厄介なのが、純正のタワーバー…ナットを緩めるにはタワーバーを外す必要があります。
写真右上のナットにソケットレンチが入らない為です…ナットの真上をタワーバーが通過しているのが分かると思います。
しかし!!全く足回りを見ていなかった僕には、タワーバーを固定しているトルクスのボックスレンチが無い…
少し考え、一本だけはメガネレンチで緩めました。ネットで調べると皆さん、タワーバーを一度外されていますが、外さなくて大丈夫です!!
メガネレンチを使いましょう!!
ストラット上部の3本ナットを外したら、再びタイヤハウス内に戻り、作業します。
e90系のフロントストラットはボルトを緩めるだけでは到底外れません…
ストラット背後にある、切れかけ部分にタガネを入れ、ハンマーでストラットの差込口を広げていきます。この作業をやらないとショックは抜けません…
ある程度、タガネを打ち込むと差込口が広がり、ストラットが抜けるようになるので、ストラットをフェンダーの外側に引っ張り、ハブの差込口から抜いてあげましょう!!
タガネが無いとかなり苦戦すると思います。タガネを持ち合わせていない方は、あらかじめ用意しておく事をお勧めします。
後は全く逆の手順で元に戻せば完了です!!
取り付け時のアドバイス
差込ストラットに慣れていないと、取り付け時も苦戦すると思います。
取り付け時も、取り外した時と同様にタガネを打ち込んだ状態でショックを入れるとスムーズにいきます。
一度タガネで開き、ショックが抜けたから大丈夫かと思いきや、再び差込口は元の径に戻ってしまうのでショックが入りません…
そのため、タガネは打ち込んだ状態で、車高調を差込ましょう!!
通常のストラット車は、先にフレーム側に車高調を固定させてから、ハブを持ち上げボルトを付けると思いますが、差込式の場合逆の手順で作業した方がかなり楽です!!
先に、車高調のブラケットをハブ部分に差込、ボルトを仮止めしておきます。
この状態で、ディスクもしくはロアアームにジャッキを掛けてハブを持ち上げ、車高調のアッパーマウントを手で押さえながら、ストラットタワーの穴位置に上手く誘導し、トップナットを固定するとかなりやりやすいです!!
これは前回乗っていたミニクーパーの時に学んだ事です。
差込ストラットは逆手順で作業する事をお勧めします。
もし、タガネを使っても上手くショックが抜けない場合(固着)は556などの潤滑油を使うことをお勧めします。
まとめ
e90系はストラット車でありながら、リアよりフロントのショック交換の方が時間や体力を必要とします。
慣れてしまえばそれほど大変な作業ではありませんが、やはり苦戦する方が大半だと思います。
間違いなく言えるのは『タガネ』は必ず用意してから作業に取り掛かりましょう!!絶対無いと苦戦しますからね…
それでは、楽しいカーライフを!!
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