車高を下げたり、キャンバーを付けたりすると、車はトー角がズレしまいます。
そこで、トー角の調整を行う上でしっかり頭に入れておきたいのが、【アライメント】と【サイドスリップ】の違いです。
アライメントとサイドスリップはどちらもズレてしまったトー角を調整するためのものですが、目的によって使い分ける必要があります。
そこでこの記事では【アライメント】と【サイドスリップ】の違いについて詳しく解説していきます。
アライメントとサイドスリップの違い
4輪アライメントと言う言葉は耳にした事があるけど、サイドスリップって何?と言う方も多いと思います。
- アライメントは4輪の調整を行う
- サイドスリップはフロントのみ調整を行う
大きく分けるとこんな感じです。
どちらも同じトー角調整なのですが、調整出来る場所が異なります。
もっと細かく解説していきますね!
アライメント調整とは?
アライメント調整というのは、フロントとリアの4輪全てのトー角を調整してあげるものです。
他にもキャンバー調整やキャスター角の調整なども車によって可能です。
アライメント調整は、ただ単にトー角を0にするのでは無く、前後のトー角バランスを見ながら、より車が走りやすいセッティングを出す事が可能になります。
『じゃ〜アライメント調整の方が良いな!』と思う方もいらっしゃる方思いますがそうとも限りません。
理由は日本車の場合、リアのトー角調整やキャンバー調整が出来ない車が多い為です。
例を挙げていくと…
- 軽自動車
- コンパクトカー
- ミニバン
このあたりの車はほとんどリアのトー角を弄る事が出来ません。
そうなれば、わざわざ高いお金を払ってまでアライメント調整を行う必要があるのか?を検討する必要がありますね。
サイドスリップ調整とは?
次にサイドスリップ調整について解説します。
先ほどの流れからいくと多くの車はサイドスリップで良い!と言わんばかりのハナシでしたね。
サイドスリップ調整は車検の項目にもある大切な調整になります。
サイドスリップ調整ではフロントのトー角調整しか出来ません。
しかしながら、国産車の大半の車はリアのトー角を弄る事が出来ないので、サイドスリップ調整にてフロントのトー角を合わせておけば問題無し!と言う考え方も十分可能です。
とは言え、何事においても【バランス】と言うのが大切で、必ずしもサイドスリップだけで良い!と断言出来るわけではありません。
サイドスリップは【予備検(テスター屋さん)】で調整してくれます。
車検場の近くに店舗を構えているお店が多いので調べてみて下さい。
アライメントとサイドスリップどちらを行うべき?
アライメントとサイドスリップどちらが良い!と断言するのは難しいので、目的に合った用途の解説を簡単にしておきます。
アライメント調整を行うべき人
- 前後の調整が可能
- 走行性能に拘る
セダン車に多く採用されているダブルウィッシュボーン式サスペンションやマルチリンク式サスペンションの場合はフロント同様、リアの調整も可能になります。
そのような場合は4輪アライメントの調整をお勧めします。車高を下げたりキャンバーを付けると前後とも同じようにトー角がズレしまいますからね!
他にも、走行性能に拘りたい!と言うのであれば、フロントしか調整が出来ない車でも、リアとの交互生を考えてもらい、フロントのトー角調整を行なってもらうというのも1つの選択肢です。
サイドスリップ調整を行うべき人
- フロントしか調整出来ない車
- 車が真っ直ぐ走れば良い
- タイヤが減らなければ良い
どうせ街乗りしかしないし、トー角だけ合わせて車が真っ直ぐ走れば良い!とかタイヤの消費が抑えられれば良い!と言う方でしたらサイドスリップ調整をお勧めします!
フロントの調整しか出来ないアクスル車もフロントの調整のみを行うサイドスリップで充分用が足りる場合もほとんどです。
サイドスリップはアライメントとは違い3000円程度で調整してもらえるのでかなりお気軽に行えます。
サイドスリップで用途が間に合うのであれば、無理にアライメントを取る選択肢は無くしてしまっても問題ありません。
まとめ
トー角の調整=【アライメント】と考えている人が多いですが、無理に高いコストを支払ってまでアライメントを取る必要があるか?今一度考えてみて下さいね!!
アライメントを取っている人の中にも『え?それサイドスリップで充分じゃん!笑』
そんな人がSNS上にゴロゴロしていて勿体無いな〜…なんて気持ちになる事もしばしば…
アライメントとサイドスリップの違いはしっかり頭に入れておきましょう!
それでは!
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