車高を下げていくと、必要になるもしくは取り付けを検討する方が出てくる、『ロールセンターアダプター』は金額も安く、取り付け作業も楽チンなので取り付けを検討する方って多いと思います。
とは言え、やはり皆さんが気にする最大のポイントって言ったらアレですね…
そう!【車検に通るのか?】って大きな問題ですよ。
そこでこの記事では、ロールセンターアダプターと車検の兼ね合いについて話を進めていきたいと思います。
結論を先にお伝えしておくと、『ロールセンターアダプターには構造変更は不要』!ですが車検に通らない場合もあります。
その辺の話をまとめていきます。
ロールセンターアダプターは車検に通る?
冒頭でもお伝えした通り、【ロールセンターアダプター】には構造変更をしなくても車検に通るもの、通らないものの2種類のものが存在します。
車検に通るか通らないかの差について解説します。
車検に通る基準として【ロアアームの長さが変化しない事が大前提】になります。
ロールセンターアダプターには、キャンバー角を付ける事を目的とした商品があります。
このような商品の場合、ロアアーム延長効果をもたらすため、車検に通す事が出来ません。
毎度お馴染みのイラストでお許し下さい…。
- 上のイラストが車検に通るもの。
- 下のイラストが車検に通らないもの。
※斜線部分のブロックが【ロールセンターアダプター】ですよ…
上側はロアアームの長さに変化が無いのに比べて、下側のタイプは実質【y】分の数値ロアアーム長が延長された形になります。
このようなロールセンターアダプターでは車検適応外になります。
つまり、【キャンバーを付けるために付ける】ロールセンターアダプターでは車検に通す事が出来ません。
車検時に気を付ける2つのポイント
ロールセンターアダプターは基本的に構造変更がいらない部品という事が分かり安心している方も多いかもしれません。
しかし、油断するのにはまだ早い。
ロールセンターアダプターを取り付けたまま車検に通すためには気を付けるべきポイントがありますのでそちらも解説していきます。
ホイールのサイズ
まず1つはホイールのサイズです。ロールセンターアダプターを取り付ける事で、純正値よりもロアアームが下側にきます。
これによって何が起きるのか?
ロールセンターアダプターを取り付ける人って恐らく純正ホイールよりもインチアップされたホイールを履いている方が大半かと思います。
そのため、普段はなんの支障もありません。
しかし、車検のタイミングでいざ純正ホイールを履かせようとしたらホイールとロアアームが干渉してしまってホイールが履けない…
そんなケースは良くあります。
実際僕の身内でも同じような事になり、結局ロールセンターアダプターを外して車検を取得した事例が…
ロアアームとホイールのクリアランスってあんまり気にする事無いですが、結構パツパツなので事前に確認しておきましょう!
ロールセンターアダプター自体は車検に問題なくても、純正ホイールが履けなければ車検どころか走行も出来ませんからね…
最低地上高
以前別の記事で解説しましたが、車種によってはロールセンターアダプターを取り付ける事によって車高が下がる車があります。
詳しくはコチラの記事をご確認下さい。
ロールセンターアダプターを取り付けた事によって車高が下がってしまう車種の場合、車高調にて車高調整を行なっても、最低地上高(9センチ)を確保出来ない恐れも無きにもあらず…
特に車高が良く落ちる車高調を使ってるユーザーは注意が必要ですね。
全上げでようやく最低地上高確保!!そんなスペックの車高調を使っていると、最低地上高を確保しきれないかもしれません…
事前に確認しておきましょう。
まとめ
基本的にはロールセンターアダプターというのは、純正ロアアームのアシストをする部品で、ロアアーム自体は純正品をそのまま使っているため、構造変更は不要で車検取得が可能です。
但し、ロアアームの長さが実質的に変化してしまう(キャンバー角を付けるタイプ)ものに関しては車検取得が出来ません。
恐らく、ロールセンターアダプターに強度計算書付きの商品は無いと思うので、車検時に外す様ですね…
また最後にお話しした【気を付けるポイント】も見落としがちなので頭に入れておきましょう。
それでは。
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