RSRの車高調を使っているんだけど、やっぱり調整式のピロアッパーマウントが付けたい…。けど、RSRからは調整式のアッパーマウントが出ていない。何とか他のメーカーのアッパーマウントを使えないかな?
こんな悩みを持たれる方も珍しくないかと思います。
先日、友人からもこの質問を受けまして…。RSRの車高調に別メーカーの調整式ピロアッパーマウントを取り付けしましたので、取り付けに伴い用意したものや加工した内容についてお話ししていきます。
※使用する調整式アッパーマウントだったり、車種によっては同じ方法で、他社メーカーの部品を取り付け出来るとは限りませんので、1つの参考までに。
取り付けには加工が必須かも
まず初めにお伝えしておきたい内容は、RSRの車高調に他社メーカーの調整式ピロアッパーマウントはそのまま取り付け出来ないケースがほとんどです。
理由は以下の点にあります。
- ネジ部分の径が異なる
- シャフトが短い
多くの国産メーカーが取り扱っている車高調のトップナット部分のネジ径はM12が主流なのに対して、RSRの車高調はM14で作られています。当然、ここの径が異なれば、カラーの内径が合いませんのでそのまま取り付け出来ません。
※これまで見てきた車高調から、車の大きさ問わず同じメーカーであれば、シャフト径は統一されているかと思います。
僕がこれまで見てきた車高調だと、ビルシュタインとカーヴェーがM14。シャフト径をわざわざ測るようなことはそうそうないので、見落としもあるかもしれませんが。
また、RSRの車高調には、調整式ピロアッパーマウントの設定がないため、シャフトの全長にあまり余裕がありません…。
これら2点の理由から、ほとんどの場合で調整式のピロアッパーマウントをポン付けするのは難しいかと…。
RSR(BLACK I)に調整式ピロアッパーマウント取り付け
▪️今回取り付けるアッパーマウントのメーカーは、ストリートライド
まずは、車高調のアッパーマウントを分解して、角部の寸法を見て、角部の寸法に合わせて取り付ける調整式ピロアッパーマウントの部品を加工して合わせてやります。
- ネジ径 M14
- シャフト径 15ミリ
RSRの車高調は、トップナットを固定するネジ山部分とその下のシャフト径が異なり、段付きの形状をしていますので、ここに合うように部品をそれぞれ14ミリと15ミリに穴を拡張してやる必要があります。
- スプリングシート 12ミリ→15ミリ
- ピロ下側のカラー 12ミリ→15ミリ
- ピロ上側のカラー 12ミリ→14ミリ
今回は、全て旋盤にてノスドリルを使用し、内径を拡張しています。
これに加えて、ピロボールの上側(トップナット側)のカラーは、付属してきたものをただ穴だけ拡張しても、シャフトの長さが足りずトップナットが固定出来ません…。
そのため、ピロボール上部に使用するカラーは、長さを短くして作り替えてあります。
※今回は、上部のカラーを作り直していますが、既存のカラー内径を拡張した後、カラーの全長を削って調整するでもOKですね。
まとめ
全ての車種でRSRの車高調に調整式ピロアッパーマウントを取り付け出来るのかは不明ですが、おそらく車種が異なっても、車高調の造りは車種問わず統一されているかと思いますので、基本的には同じようなやり方で調整式のピロアッパーマウントを取り付けることが可能です。
ネットを見ると、他にもRSRの車高調にピロアッパーマウントを取り付けている方もいらっしゃいますからね。
※肝心のどうやって組み付けているかが記載されていないのばっかりですが。
購入時は必ず、スプリングのアッパーシートがセットになっている商品を購入するように…。ピロアッパーマウント単体で購入してしまうと、スプリングの受けがない状態になって取り付け不可です。
もしくは別でアッパーシートを用意するか。
それでは。
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