昔はフィッティング仕様のブローバイ取り出し口が売っていたのですが、最近はあまり見かけない…。
そんな理由から先日、モンキーのブローバイ取り出し口の自作を行いました。そこでこの記事では、ブローバイ取り出し口をフィティング仕様で自作しましたので、自作方法について簡単に紹介してきます。
タップを切るだけなので、誰にでも簡単に自作可能です。
用意するもの
- タペットキャップ
- タップセット
- インパクトドリル
- タップの下穴ドリル
- フィッティングアダプター
- フィッティング
フィッティングアダプターのネジサイズ(ピッチ)には、細目が採用されているケースが多いです。そのため、もし僕みたいに安いタップダイスセットを使ってネジを切る際には、フィッティングアダプターのネジピッチをよく確認してから購入することをお勧めします。
細目が多いですが、標準ピッチの商品もありますのでそれでも大丈夫です。
ブローバイ取り出し口の自作。フィティング仕様
作業方法は純正のタペットキャップを購入してきて、キャップのど真ん中に穴を開け、ネジ山を作成してやるだけです。
- 下穴を開ける
- タップを立てる
- フィティングアダプターを付ける
- フィッティングを装着する
本来であれば、この手のネジ山には細目のネジピッチが使用されているケースが多いですが、タップダイスのセットには細目がありませんので、M10のP1.5のアダプターを購入して、P1.5のネジ山を作成しています。
そのため、ネジ穴の下穴には8.5ミリのドリルを使用します。
今回、ミニバイスを使ってネジ山を作っていますが、バイスがなくてもモンキーレンチ等で挟みながら、タップを切ることも可能ですので、バイスは無くても作業可能です。
ネジ穴の開け方(タップ加工)については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ここでは割愛します。
これで純正のタペットキャップがブローバイ取り出し口に早変わりです。
あとはお好みの、フィッティング角度を決めて組み付けてやれば、フィッティング仕様でブローバイガスを取り出すことが可能になります。
今回はストレートのフィッティングを使いますが、もちろんストレート以外でもいけますので、ラバーホースと比べてホースの取り回しに自由度が増しますね。
ちなみに、今回のブローバイ取り出しホースはオイルクーラーの時に使用しているAN4を使っているので、少しホースの径やフィッティングサイズが小さめです。
▪️使用しているホース
今回はフィッティング仕様にして使用しますが、ニップル形状のアダプターを用意すれば、自作の取り出し口にてラバーホース仕様として使うことも可能です。
購入するより、安く上がりますね。
まとめ
以前からダックスのブローバイ取り出し口にフィッティング仕様が取り付けられているため、どこでフィッティング仕様が売っているのですか?という質問がたびたび…。
最近は、一体型になっているフィッティング仕様のキャップは無いみたいです…。
無いのであれば、自分で穴とタップを切れば簡単にフィッティング仕様のブローバイ取り出し口は制作可能です。
一からタップやらを揃えたら結構な額になるな…。
そんな方は最近、ミニモトさんからホンダ純正キャップにタップ加工済みの商品が販売されていますので、こちらを購入されると良いと思います。これに加えて、あとは自分でフィッティングアダプターを購入してくるだけですよ。
※ちなみにタップのサイズは、【M10 P1.25】です。
それでは。
▪️ホンダ純正タペットキャップ
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