これから車高調を取り付けるけど、せっかくだから自分で車高調を取り付けしてみよう!
と試みる方も多く見られます。
初めて自分で車高調を取り付ける際に、頭に入れておくべき注意点がありますので解説していきます。
車高調を取り付ける上での最低限度の常識でもあるので参考にしてみて下さい。
車高調を取り付ける際の注意点
- 左右をジャッキアップして同時進行する
- 車をウマに乗せてから作業する
- 足回りのボルトは固い
- ボルトの締め過ぎに注意する
- 取り付けミスは異音に繋がる
車高調を釣りつける際に、最低限知っておくべき注意点の5つです。
順番に解説していきます。
左右同時進行で作業する
初めて自分で車高調を取り付ける方がやりがちなミスは、片側ずつジャッキアップして、片側ずつ交換しようとする事です。
これはNG行為です。
片側ずつ車高調を交換しようとすると、作業効率が悪かったり、交換出来ない場合もあります。
車のサスペンションは、左右別々のように見えて、繋がっています。
これはスタビライザーという部品によって繋がっているのです。
スタビライザーってなに?という方はコチラをご覧下さい。
つまり、右側は純正ショックが付きっぱなしの状態で左側に車高調を付けようとするとナックルが持ち上がらないため、車高調が取り付け出来ません。
そのため、車高調を取り付ける際は、左右の純正ショックを外した状態から車高調を取り付けます。
車をウマに乗せて作業する
両側のサスペンションを同時進行で交換するため、両側のサイド部にジャッキを入れて作業する方がいらっしゃいます。
これは危ないので絶対にやめましょう。
サスペンションのボルトは、かなり硬く締め付けられています。
このボルトを緩ませようと、力を入れて踏ん張ったりしていると、車がジャッキから落ちてしまうケースがあります。
必ず車をウマに乗せてから作業しましょう。
ウマを持ってない…
そんな方は買いましょう。
それが出来ないのであれば、お店での取り付けをお勧めします。
何かあってからでは遅いですからね。
実際に、ジャッキを掛けた状態で作業中に車が落ちてきて事故になっているケースはニュースでも取り上げられています。
足回りのボルトは固い
車のサスペンションを固定するボルトは、かなりのトルクで管理されています。
そのため、ラチェットや短いメガネレンチではボルトを緩ませるのが難しいです。
車高調の交換を行う前にはまず、工具を揃えておく必要があります。
- スピナーハンドル
- 長いメガネレンチ
- 鉄パイプ
僕が普段車高調の取り付け作業等、足回りを触るときに良く使う工具です。
鉄パイプはどうしても緩まない時のスペシャルアイテムです。
車高調を自分で取り付けるにあたって、おすすめの工具は全てコチラで解説しています。
普段僕が車高調の取り付けを行う際に活躍する工具たちです。
ボルトの締め過ぎに注意する
サスペンションのボルトは、『しっかり締めないと!!』という気持ちが強いあまり、全てのボルトを強く締めてしまう方がいます。
中には締めすぎてしまうと、ボルトが折れてしまう場合があります。
ありがちなのが、アッパーマウントと車体を固定するトップナットです。
- 軽自動車 2本
- 普通車 3本
多くの車は2本か3本で固定されています。最近の軽自動車は1本で固定されていたりもします。
このボルト(ナット)は見てもらうと分かる通り、細いボルトです。
サスペンションのボルトだから!と言って締め過ぎると折れます。
締め過ぎには必ず注意しましょう。
取り付けミスは異音に繋がる
取り付けミスが良くあるのはボルトの締め忘れです。
車高調を取り付け終えた後は、緩めたボルト全てを2重3重で確認する様にしましょう。
特に今回は初めて車高調を取り付けるという事で、不慣れな作業になります。
ボルトを閉め忘れると異音が発生してしまったり、足回りが走行中に外れてしまう可能性もあります。
ありがちな4ヶ所
- スタビリンク
- アッパーマウントの固定
- トップナット
- ピロボールの固定
もっとも多いのが、スタビリンクの固定ボルトです。
スタビリンクのボルトナットは、緩み防止が使われているケースがほとんどで、ナットが固くなったからと言って辞めてしまうと、完全に閉まっていないケースがあります。
必ず確認しましょう。
異音の発生原因になりがちな4つの箇所についてはコチラの記事で詳しく解説しています。
車高調のトップナットにも注意して下さい。
車高調のトップナットは確認しない方が多いですが、ちゃんと締まっていない場合も…
車高調のトップナットは、インパクトレンチを使うか、ヘキサゴンレンチとメガネレンチを併用して締めたり緩めたりします。
詳しくはコチラの記事で解説しています。
前後どちらから車高調を取り付ける?
車高調は前後どちらから付けるべき?
この質問も何人かの読者様から頂いておりますので、この機会に触れておきます。
基本的にどちらから交換してもいいのですが…
リア側から交換した方が良い場合が多いです。
これは2つの理由があります。
- リアが下がり難い
- リアの方が時間が掛かる
1つはリアの方が車高が下がり難い車が多いためです。
下がりにくい車はいきなり全下げ状態で組む事が多いです。
そのような場合、リアの下がり具合を把握した上で、フロントの車高調を取り付ける事が出来ます。
そうすれば、フロントの車高をイメージしながら取り付けできるので楽チンです。
もう1つはリアの方が交換に時間が掛かる場合が多いです。
これは車種によってもバラ付きがありますが、経験上外すボルトの数が多かったり、ショック以外のものを外す場合があるためです。
中には内張(内装)を外す車種もあります。(セダンに多い。)
そのため、先に時間の掛かるリアを終わらせてしまう事で時間が読みやすくなります。
始めにもお伝えした通り、どっちから交換しなければいけないということはありません。
まとめ
これから、車高調を自分で取り付ける方に向けて、注意点5つをお伝えしました。
- 左右をジャッキアップして同時進行する
- 車をウマに乗せてから作業する
- 足回りのボルトは固い
- ボルトの締め過ぎに注意する
- 取り付けミスは異音に繋がる
どれも車高調を交換するにあたって、絶対に頭に入れておくべきポイントです。
これから車高調を自分で取り付ける方に参考にしてみて下さい。
それでは。
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