車高を下げたり、キャンバー角を変更したりすると、トー角がズレてしまいます。
そこでこの記事ではE91のフロントトー角調整のやり方について解説していきます。
E90系(E90・E92等)も同じ作業内容になりますので参考にしてみて下さい。
E90系トー調整のやり方
BMWのタイロッドはナットではなくボルトにてロックされています。
それに伴い、工具を準備するところからスタートする方もいらっしゃるかもしれません。
必要工具と、作業手順を順番に解説していきます。
トー調整に必要な工具
- モンキーレンチ
- トルクス
BMWのタイロッドエンドは、トルクのボルトにてロックされています。
そのため、トー調整をする際は、モンキーレンチ(スパナ)に加えてトルクスレンチが必要です。
手持ちが無い方は、準備しておきましょう。
今後もBMWに乗り続けるのであれば、トルクスレンチの出番は多いと思います。
トー調整の作業手順
※これから説明に使っていく写真は全て右側(運転席川)の写真です。
まず始めに、ハンドルをどちらかに切り、タイロッドエンドに工具がアクセスできるようにしていきます。
- 右側 ハンドルを右に
- 左側 ハンドルを左に
ハンドルを切るとこの写真のように隙間が出来、タイヤを付けたまま、タイロッドエンドにアクセス出来るようになります!
次にタイロッドエンドとラックを固定しているトルクスのボルトを緩めます。
多くの車種は、ナットによって固定されていますがBMW車ではイモネジ方式によって固定されています。
こんな止め方をしているメーカーは僕自身初めてでびっくりしました…
タイロッドエンド下側に付いているトルクスボルトがコチラ。
レンチを手前に引くとボルトが緩みます。
ボルトは手で回るぐらい緩めておけばOKです。完全に取る必要はありません!
ボルトが緩んだら後はラック側を回してトー角を調整していきます。
トー角調整のトーイン、トーアウトそれぞれの回転方向は以下の通りです。
■トーアウトにしたい場合
■トーインにしたい場合
トー角の調整が終わったら、忘れずにトルクスのボルトを締め込みましょう!!
このボルトを閉め忘れてしまうと、走っている時にトー角がズレてしまう恐れが無きにしも非ず。
ズレるだけならまだしも、タイロッドエンドからラック側が完全に抜けてしまったら、ハンドル操作出来なくなっちゃいますからね!!
しっかり確認をしておきましょう!!
まとめ
トー角調整自体はそれほど難しい作業では無い、この記事を読んで貰えたら誰にでも作業可能かと思います。
しかし、トー角は人の目視上では完璧なものにはなりません。
車が真っ直ぐ走らなかったり、タイヤの減りが早い場合は…
- サイドスリップ調整
- アライメント調整
を行う事も検討してみて下さいね!!
それでは!
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