モンキーのオイルライン製作にあたって、キノクニさんよりランマックスのフィッティングアダプターとメッシュホースを取り寄せました。
早速商品が届き、組み付け作業の方を行ましたので、これからフィッティングの組み込みをされる方向けに、フィッティングとメッシュホースの組み付け方法を紹介していきます。
専用工具は使用せず、なるべく多くの方が持ち合わせている工具だけで組み付けます。
用意するもの
- グラインダー
- マスキングテープ
- モンキーレンチ(2本)
- 木の板
- ノギス
フィッティングアダプターとメッシュホースの組み付けに使用するものは、上記の通りです。
スパナレンチではなく、モンキーレンチを2本使用する理由については後ほど組み付け説明と同時に行います。(スパナでも作業出来ないことは無いんですが…。)
フィッテングとメッシュホースの組み付け方法
フィッティングとメッシュホースを組み付ける際には、以下の手順で作業していきます。
- ソケット部分を外す
- ソケットにメッシュホースをはめ込む
- ソケット部分をねじ込む
今回組み付けているフィティングは、ランマックスのフィッティングを使用していますが、基本的にはどのフィッティングも同じように組み付けます。アールズさんのやつとか。
ソケットにメッシュホースをはめ込む
まず初めに、フィッティングアダプターにねじ込まれているソケット部分を取り外します。この外したソケット部分に、使用するメッシュホースの先端を入れ込んだら、ソケット部分に傷が付かないよう、マスキングテープで保護をしてやります。
ソケットにメッシュホースを差し込む際には、メッシュホースがささくれないように、手で上手いこと押さえつけながら入れるのがコツです。
手でホースを入れ込む際には、メッシュホースの先端が2、3ミリ程度入り込んでいればOKです。
あとは、メッシュホースの付け根部分を手で持ち、木の板等にソケット部分を叩き付け、メッシュホースをソケットの奥側まで入れ込みます。
ある程度メッシュホースを叩き入れたら、ソケット部分を裏側から覗き込み、メッシュホースのエンドがピッタリ受けの部分に到達していればメッシュホースのはめ込みが完了です。
ちなみに、このソケットにメッシュホースを入れ込む際に使用できる専用ツールもあります。DIYユーザーがわざわざ買えるようなお手頃価格では無いですが…。
メーカーさん側は、専用ツールがない場合は僕がやったようなやり方で入れ込んで。と説明があるので、わざわざ購入しなくて大丈夫です。
ソケット部分をねじ込む
ソケット側にメッシュホースを入れ込めたら、そのソケットをそのままフィッティングの本体側のニップル部分をはめ込み、ネジ山を合わせてねじ込んでいきます。
この最後の組み付けは、モンキーレンチ等の工具を掛けてねじ込みます。そのため、工具を掛けた場所に傷が付いてしまうので、それを避けるために、マスキングテープを巻いておいてやります。
僕の場合は、念には念を入れてモンキーレンチ側にもマスキングテープを巻いています。
この時、モンキーレンチを使用する理由は、マスキングテープを巻いた厚みで工具が入らなくなる可能性があることに加えて、工具とソケットのガタをなるべく無くした状態で、締め込んだ方が傷が付く可能性を下げることが出来るので、モンキーレンチを2本使って組み付けています。
傷が付くのを恐れすぎて、マスキングテープを厚く巻き過ぎると、返ってそれが逆効果になる場合があります。マスキングテープが潰れて、工具とフィッティングにガタが出来てしまい、工具が面で当たらなくなるためです。
そのため、マスキングテープの巻き数は2、3周ぐらいがベストです。(個人的にね。)
傷を付けずに締め込むコツは…
- 定期的にモンキーレンチの幅を絞りながら締め込む
- マスキングテープの破れを確認しながら締め込む
大体傷を付けるパターンは、締め込みに夢中になっていて、工具のガタやマスキングの破れに気が付かず作業を続行している時です。
締め込みが完了し、マスキングテープを剥がしたフィッティングがこちら。
フィッティング本体側とソケットの隙間は、最後まで締め込めてしまえますが、ここのクリアランスは、【2〜3ミリ】程度空けておくのが適正です。(ランマックスの場合。)
※メーカーカタログに記載あり。
▪️メーカーカタログの組み付け方法説明ページ
※キノクニさんのメーカーカタログより。
そのまま組み付けても良いですが、バフ掛けしてから組み付けると、一味違った雰囲気を作り出すことが可能です。
メッシュホースの切断方法
おそらく、フィッティングを組み付けるにあたって、メッシュホースを切る機会が出てくるユーザーが大半かと思います。メッシュホースを切断する際には、グラインダーを使用して切断してやります。
そうしないと、メッシュホースがささくれてしまい、ソケット部分に上手く入れることが出来なくなってしまいます。
ニッパーみたいな工具を使用して、メッシュホースを切断してはダメです…。
ちなみに使用している砥石は、金属を切るのにいつも使用しているレジトンさんの金の卵を使用しています。それ用には用意したものでは無いです…。
グラインダーを使用して切断することに加えて、切断面に一周マスキングテープを貼っておくのもささくれないように切断するためのコツです。
マスキングテープの中心が、ちょうど切断したい場所に来るように貼り付けてやり、マスキングテープを一緒に切ってやりましょう。
まとめ
オイルクーラーの組み付けやオイルライン製作時にフィッティングを組み付けてやる場合は、こんな感じでフィッティングとメッシュホースの組み付け作業を行います。
メーカーさんによっては、専用工具等もあったりしますが、専用工具がなくても十分組み付けすることは可能です。
フィッティングを組み付けたあとは、ゴムの切断カスやゴミがオイルラインに入ってしまう場合があるので、車体等に組み付ける前に、フィッティンの穴からパーツクリーナーやエアブローをしてゴミを排出しておくことも忘れずに…。
それでは。
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