車高調を入れてからタイヤの【内減り】が酷いんですが…原因はなんでしょうか?
先日、こんな質問を頂きました。
この質問をくれた方以外にも同じ悩みを持つユーザーさんは多いのではないでしょうか?
この記事では、車高調を入れて車高を下げた事でタイヤが内減りしてしまう2つの原因を解説していきます。
車高調を入れるとタイヤが内減りする原因
- アライメントがズレている
- キャンバーが付いた
タイヤの内減りにはこの2つの原因が考えられます。
順番に解説していきます。
キャンバーが付いた
これは多くの方が想像できる原因だと思います。
車の構造によっては、車高を下げるだけでキャンバー角が付いてしまう場合があります。
車高を下げたことによってキャンバー角がつけば、タイヤの外側は地面に接地しなくなるため、必然的にタイヤの内側だけが減っていきます。
これは、タイヤの内減りの典型的な原因です。
アライメントがズレている
キャンバーは付いていないのに、なんでタイヤが内減りしてしまうんだろ…。
そんな風に思っている方は、アライメントがズレていることが原因でタイヤが内減りしてしまっている可能性が高いです。
タイヤの内減りは、アライメントのズレによるものである場合も多いです。
アライメントがズレた状態で車を走行させると、タイヤに無駄な抵抗が掛かります。
この時タイヤに掛かる無駄な抵抗というのは、均等に掛かる訳ではありません。
タイヤのトレッド面全体では無く、タイヤの内側だけもしくは外側だけと偏った掛かり方をします。
これをタイヤの【偏摩耗】と呼びます。
車高調を取り付けてから、アライメント調整を行なっていない方は、アライメントがズレているせいで、タイヤが内減りしてしまっている可能性があります。
タイヤの内減りを解消する方法
タイヤの内減りを解消方法(症状を和らげる)は2つあります。
- アライメント調整
- サイドスリップ調整
アライメント調整の知名度が一人歩きしてしまっているせいもあるのか…
サイドスリップ調整に対する認知度が低いです。
実は、サイドスリップ調整でもアライメント調整と同じようにトー角の調整が可能です。
ただし、サイドスリップ調整はフロントのみの調整です。
なので、リアのトー角調整が出来ない、アクスル(トーションビーム)のサスペンション構造であればサイドスリップ調整は有効的です。金額も3000円程度で調整が可能です。
アライメント調整とサイドスリップ調整の違いについては、詳しくはコチラの記事で解説しています。
応急処置でなんとかしたい…。
という方が入ればメジャーを使って自分でトー調整を行う方法もあります。
完璧に調整することは不可能に近いですが、あまりにも症状が酷い方には有効的です。
タイヤが内減りした際の対処方法
- タイヤのローテーションを行う
- タイヤを裏組みする
すでにタイヤが内減りしてしまっている場合は、2つの方法で対処してあげましょう。
順番に解説していきます。
タイヤのローテーションを行う
1つ目は、タイヤのローテーションです。
タイヤのローテーションは、単純に前後のタイヤをホイールごと入れ替える手段になります。
タイヤのローテーションが行える条件は2つあります。
- 前後のタイヤサイズ(ホイール)が同じ
- 前後の減り方が異なる場合
タイヤのローテーションは全ての車で行える訳ではありません。前後のタイヤを入れ替えるため、前後のタイヤサイズが同じであることは絶対条件です。
もう1つ、タイヤの減り方が異なるというのもポイントです。
当たり前のことですが、前後のタイヤが同じ度合いで、減ってしまっているなら前後のタイヤを入れ替えても意味がありませんよね。
タイヤを裏組みする
極度にタイヤが内減りしている場合は、タイヤの外側が減りません。
そこで、減っていない外側のトレッド面を使うために、タイヤを裏組みする方法があります。
タイヤの内と外を入れ替えて履くという意味です。
タイヤ屋さんにお願いして、一度ホイールからタイヤを剥がして向きを変えて再度組み込んでもらう方法です。
タイヤを裏組みする事で、今までで地面に接地していなかった、トレッド面が接地するようになるため、タイヤを有効活用出来るのです。
タイヤの裏組みについては、コチラの記事で詳しく解説しています。
まとめ
車高調を入れてからタイヤが内減りするようになる原因は主に2つです。
- キャンバー角によるもの
- アライメントのズレによるもの
原因がどちらにせよ、アライメント調整もしくはサイドスリップ調整にて、車のトー角を正常値に合わせる必要があります。
このような悩みを持たれる方のタイヤは、みるみる減っていく事が大半です。
タイヤ代がバカになりませんので、早めの対応がおすすめです。
それでは。
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