これから加工アクスルを中古で購入しようと思っているのですが、購入時にここだけは注意した方が良いよ。という点があれば教えていただけると幸いです。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、加工アクスルを中古で購入する際に注意するべき点についてお話ししていきます。
加工アクスルを中古で購入する際の注意点
加工アクスルを中古(オークションサイトやフリマアプリ、中古カー用品店)で購入する際に注意するべきというか確認しておくべきポイントは以下の通りです。
- ABSの有無
- トーの設定
- どこのメーカーが加工した商品なのか
ABSの有無
まず初めに、購入しようとしている加工アクスルはABS有りの車両用のアクスルなのかABS無しの車両用のアクスルなのか確認しておくことをお勧めします。
車種によっては、ABSの有無に関わらず問題なく取り付けが可能な場合もありますが、ドラムブレーキの構造であったりABSセンサーの取り付けが出来ない場合があります。
ABSセンサーの有無だけであれば、センサーを通す穴を自分で開け直すだけで問題なく使用できる車種も多かったりします。
ただ、ダイハツ車の一部の年式では、ブレーキ周りの構造が全く違うため、そのままでは取り付け出来ない車種もあったりします。(絶対に流用出来ない訳ではありませんが…。)
- ABSの有無で流用が可能か?
- ABS有りのアクスルか無しのアクスルか?
この2点は、加工アクスルを中古で購入する前に押さえておく必要があります。
トー角の設定
おそらくABSの有無に関しては、皆様事前に調べられてから購入するので問題ないと思います。しかしながら、中古の加工アクスルを購入する際にトー角の設定を全く無視してしまう方はよく見られます。
加工アクスルの場合、トー角の設定はアクスルを加工(製作)した段階で全てが決まってしまいます…。
そのため、トー角の設定が自分が求めている仕様(最終的な車高)をかけ離れてしまっているものを購入し取り付けてしまうと、リアのトー角がめちゃくちゃになってしまう場合もあります。
※極端な車高に設定していない場合(加工アクスル側が。もしくは、車両側の設定車高が。)、それほど極端にトー角がズレないケースも多いですが…。
そのため、加工アクスルを中古で購入する際には、どのぐらいの車高でトー角が出る仕様で作られている商品なのか?という点はなるべく把握した上で購入すると、失敗を避けられます。
一番分かりやすいのが【J-LINE】さんのアクスルでプレートにどの程度でトー角が出るように作成されているアクスルなのか表記があります。(3パターン程度に分けられていたと思います。)
※詳しくは、J-LINEさんのホームページにてご確認していだけたらと思います。
どこのメーカーが加工しているアクスルなのか?
加工アクスルを製作しているショップさんは色々あると思いますが、中古品で加工アクスルを購入される場合は、どこのメーカーさんで製作したものが確実にわかる商品を選択することをお勧めします。
理由は溶接のクオリティ(強度面)の問題もありますが、トー角が一番の問題です。
※そもそも強度が保たれないような素人溶接のアクスルは、折れたり溶接部分にクラックが入ったりして、中古部品として出回らない傾向にあります。(絶対とは言いませんが…。)
- 左右のトー角がバラバラ
- 明らかに製作時のトー角設定がズレている
このような加工アクスルを見かけることもそれほど珍しくありません…。車高を極端に下げている訳では無いのに、トー角が明らかにトーイン側に向き過ぎているアクスルとか….。
※車高を下げれば下げるほどトーインになっていきます。
そのため、中古で加工アクスルを購入される場合は、なるべく名の通ったショップさんなりメーカーさんが製作している加工アクスルを購入することをお勧めします。
まとめ
加工アクスルを中古で購入される場合、最低でもこの3つは確認した上で購入することをお勧めします。
- ABSの有無
- トーの設定
- どこのメーカーが加工した商品なのか
トー角の設定に関しては、そのアクスルを加工した段階で決まってしまうものなので、後からどうすることも出来ません。そのため、特にトー角の設定は頭に入れておくことをお勧めします。
多くのショップさんは、16インチでリムが少し被るぐらいの車高でトー角を合わせてあります。みたいなニアンスで製作されているケースが多いです。(数値や表現はあくまでも1つの目安です。)
それでは。
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