車の作業やバイクの作業をしていると、ちょくちょく出番が出てくるギアプーラーですが…
ギアプーラーって何?ギアプーラーってどうやって使うの?
そんな声を耳にする事もチラホラ。
ギアプーラーは、【ギア・ボールジョイント・プーリー・ベアリング】等を引き抜くための工具です。
この記事では、もっと詳しくギアプーラーについて解説していきます。
ギアプーラーとは?
ギアプーラーとは、【ギア・ボールジョイント・プーリー・ベアリング】等の人力では外せないものを、簡単に引き抜くための工具です。
ギア・ボールジョイント・プーリー等は、固定用のボルトを緩めただけでは外せない場合があります。
これは、お互いがテーパー形状になっていて、しっかりハマり込んでいる為です。
そのような場合、ギアプーラーを使う事で少ない力で簡単に外す事が可能になる便利な工具です。
ギアプーラーの仕組み
ギアプーラーは2本または3本の爪を、外したいものに引っ掛けて、真ん中にあるボルトを締め込む事で、ハマっているモノを押し出して外す仕組みです。
矢印のボルトを締め込むと、ボルトが突出し引っ掛けた爪が手前側に引っ張るカタチになるのが想像できると思います。
これがギアプーラーの仕組みです。
言葉だけでは伝わりにくいと思ったので、写真でもう1度解説します。
■イメージ画像
ギアプーラー側のボルトを締め込む事で、モンスターの缶が押されてガムテープが手前に出て来ましたよね?
これがギアプーラーの仕組みです。
ギアプーラーには2種類ある?
ギアプーラーは大きく分けて2種類に分ける事が出来ます。
- 内掛けタイプ
- 外掛けタイプ
■この2つの違い
- 爪を外側に引っ掛けるのか?
- 爪を内側に引っ掛けるのか?
外したいものによって、外側に爪を引っ掛けられるもの、引っ掛けられないものがあります。
爪が外側に引っ掛けられないようなものは、内掛けタイプのギアプーラーを使う必要があります。
代表的なものが、【圧入タイプのベアリング】です。
圧入されているベアリングには、外側から爪を引っ掛ける事が出来ませんよね?
そんな時は、ベアリングの内側に爪を引っ掛けて引き抜いてあげます。
この時の仕組みは、外掛けタイプのものと全く同じです。
1つのギアプーラーで2役を行ってくれる商品も多いです。
ギアプーラーの使い方
- 爪を固定するボルトを緩める
- 爪を引っ掛ける
- 爪の幅を固定する
- センターのボルトを締め込む
まずはじめに、赤丸印4ヶ所のナットを緩めると爪が自由に可動します。
そしたら爪を、外したいモノに引っ掛けて、その状態をキープしたまま、先ほど緩めた4ヶ所のナットを再び締め込みます。
爪の固定が終われば後は、こちらをメガネレンチもしくはラチェット等で締め込んでいくと外れる仕組みです。
使い方は至って簡単です。
ポイント
締め込む際は、必ずボルトの先端(赤丸印)が外したいモノがハマっているシャフトなりボルトにしっかり当たっている事を確認してから締め込みましょう。
ここがしっかり当たっていないと、ボルトを締め込んだ際にズレてしまい、上手く外す事が出来ません。
ギアプーラーの選び方
ギアプーラーにはサイズがあります。
どれを買って良いんだろう…?
いざ購入しようと思っても、どのサイズを買って良いか分からないという方も多いです。
ギアプーラーのサイズを選ぶ際のポイントは2つあります。
- 最大外径
- リーチ調
■最大外径とは、外したいモノの外径幅
■リーチ調とは外したいモノの厚み
これらを計測して、この数値内に収まるギアプーラーを選択して購入します。
【大は小を兼ねる】という言葉がありますが、プーリーを使いたい場所によっては、大きいギアプーラーが入らない場合もあります。
少し大きめのギアプーリーを購入するのも良いですが、その辺りには注意が必要です。
ギアプーラーのメーカー
■KTC
■sk11
■アストロプロダクツ
有名どころのギアプーラー販売メーカーを少し挙げさせて頂きました。
ちなみに僕が普段使っているのは、ネットショッピングで販売されている安物です…。
確かアマゾンで、990円とかで買った記憶があります。
3年ほど、その安物のギアプーラーを使っていますが、プライベートでたま〜に使うぐらいであれば正直充分です。
頻繁に使わない方であれば、メーカー物では無くても使用には影響しないと思います。
まとめ
ギアプーラーを使わなくても、外せるモノをありますが、ギアプーラーを使う事で、無理な力を掛ける事なく取り外し可能です。
人にも車やバイク(機械)も優しい工具です。
滅多に使わない…。そんな方は安いものでもいいので持っておくと良いと思います。
無理やり叩いて外そうとすると、ギアやプーラー、シャフト等の破損に繋がり、返って高く付いてしまう場合もありますからね。
それでは。
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