L175Sのアクスル交換を使用と思っているのですが、ABS有りの車体にABS無しのアクスルを流用することは可能でしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、L175SやL375Sのアクスル交換をする際、ABS有りと無しでアクスルは流用出来るのか?というテーマでお話ししていきます。
結論、不可能ではありませんが、面倒なのでお勧めはしません。
【L175SやL375S】ABS有無のアクスル流用について
L175SやL375SのアクスルはABS有無でドラムブレーキ周りの構造が異なるため、そのまま流用することは出来ません。
もし流用したい場合は、以下の部品を丸ごと交換してやる必要があります。
- ドラムブレーキアッシー
- サイドブレーキワイヤー
※ドラムブレーキアッシー=バックプレート、ドラムカバー、(ABS有りの場合はハブベアリング)
▪️ABS有りのアクスル
▪️ABS無しのアクスル
ABS有りのアクスルは、ハブベアリングをトルクスのボルト4本で固定するタイプになっていますが、ABS無しのアクスルの場合はセンターシャフトが生えており、そこにドラムカバーがはまり込む構造(ドラムカバーにベアリング圧入)になっているので、ブレーキ周りの構造が異なります。
ABS有り無しでアクスル流用する方法はこちらの記事で紹介しています。(年式が1つ前の50系ですが、やることは全く同じです。)
少し余談ですが、構造が異なるため、ABS有りのアクスルでは使用が出来るキャンバープレートですが、ABS無しのアクスルの場合はキャンバープレートが使用出来ません。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
ABS有りのアクスルでもカプラーの穴がないことがある
稀にABS有り用のアクスルでも、ABSセンサーのカプラーが通る穴が空いていない加工アクスルを見受けることがあります。過去に友人の車のアクスル交換を手伝った際にも、こちらの穴が空いていないアクスルに遭遇したことがあります。
これをABS無しのアクスルと勘違いしている方がいらっしゃいますが、これは加工の際に穴の存在を完全に忘れているパターンです…。
※補強の入れ方等によって、この穴がなくなってしまいます。
このような場合は、ABSのカプラーが通せる穴をどこかに開けてやれば問題解決します。
まとめ
ダイハツ車の場合、ABSの有無でドラムブレーキ周りの構造が異なるため、そのまま流用することは出来ません。
もし流用したい場合は、ドラムブレーキ周りを丸ごと交換し、かつサイドブレーキワイヤーも交換してやる必要があります。慣れるとそれほど面倒にも感じませんが、初めてやる方は少々面倒くさいと思います…。(6回ほど組み替えをしていましたが、もうやらないね。)
タントやムーブの場合は、ほとんどの車がABS有りの個体が大半なこともあり、出回っている加工アクスルの7、8割以上はABS有りのアクスルが多いです。
購入する際には、ドラムブレーキの取り付け部分の構造だけ見ておけば間違いありません。
それでは。
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