サフェーサー(サフ)を吹いたら、サフェーサーが縮れてきちゃったんだけど、これって何が悪いの?
缶スプレーを使用し、自家塗装を試みたことがある人であれば、誰しも一度は経験のある失敗談かもしれません。
そこでこの記事では、サフェーサーを吹いたらサフェーサーが割れて(縮れて)しまう原因についてお話ししていきます。
※板金塗装の経験がある方からの助言を元にお話ししていきます。
サフェーサーが割れる(縮れる)原因
まず初めに上のように塗装の表面が縮れてくる現象は、サフェーサーが縮れているのではなく、サフェーサーの下にある塗装が、サフェーサーに含まれている溶剤が浸透してしまうことで、浮き上がってきている状態です。
サフェーサーを吹いたら、サフェーサーが縮れてしまう原因は色々あるみたいですが、以下の2点が最も怪しい点です。
▪️原因
- 下の塗膜が完全に乾いていない
- 下の塗装との相性が悪い
車やバイクの純正塗装の補修をする際などであれば、ウレタンの塗料の上にサフェーサーを吹くことになりますので、このようなトラブルにはまずなりませんが、自家塗装でよく使われる缶スプレーを使用するとこのようなことになりがちです…。
ソフト99さんやホルツさんから発売されているような缶スプレーですね。
表面は1日もかからずに乾燥してくれますが、内側は長いと1週間ほど経たないと完全乾燥しない場合も…。(季節や気温、塗膜の厚みによっても完全乾燥の時間は異なります。)
もしサフェーサーの下には塗料が何も無い状態であれば、油分によってサフェーサーが弾いてしまってそのようなことになる場合があります。(縮れはしませんが…。)
対処方法
サフェーサーを吹いたことで下の塗装面が浮き上がってしまった場合は、かなり手間ですが一度サフェーサーの下にある塗装面を全て削り取ってやってから、再度サフェーサーを吹いてやる必要があります。
時間が掛かりますが、これをやらないと再度下の塗装面が浮き出てきてしまいます…。(高校生の時に体験済み。)
表面を削ったところで下の塗料がやられてしまっている状態なので、上だけを軽くペーパーで削り落とすだけだと、また同じ状態を繰り返す羽目になり、返って時間を取られてしまいます…。
仮に表面だけをペーパーで慣らして、その上からサフェーサーを吹いて誤魔化せたとしても、下の塗料は浮いてしまっている(密着していない)状態には変わりないので、後々塗装が剥がれる原因にもなりかねません。
誤魔化しでとりあえず色が入れば良い。と言う考えなら話は別ですが。
完全に下の塗料を削り落としてやった後は、シリコンリムーバー等を使用し、完全に脱脂した状態で再度サフェーサーを吹いてやれば、塗装面が縮れてくることはありません。
まとめ
2液のウレタン塗料の上にサフェーサーを入れる際には、サフェーサーによって塗装面が縮れてきてしまうようなことは滅多にないとは思いますが、アクリル系の缶スプレーを使用し自分で塗装したようなケースにはありがちです…。
下地がウレタン系の塗料でも、塗膜が極端に薄かったりすると、塗装面が縮れてしまうようなこともあるみたいです。
もし、サフェーサーを吹いた後に塗装面が縮れてしまってきた場合は、120番のペーパーを使用し下の塗装面を一度除去してから再度サフェーサーを入れると問題解決します。
ダブルアクションのポリッシャーに120番のペーパーを取り付け塗装面を削ってやると簡単に下地が出せるのでお勧めです。
それでは。
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