車を油圧ジャッキで上げっぱなしにした状態で車を一晩放置しておいても良いかな?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、油圧ジャッキで車を上げっぱなしで放置しても良いのか?というテーマでお話ししていきます。結論、油圧ジャッキで上げっぱなしで放置するのはNGです。
油圧ジャッキで車を上げっぱなしで放置しても良い?
油圧ジャッキで車を持ち上げた状態で、車を放置してしまう行為は基本的にはNGです。
油圧ジャッキは、油圧を掛けてアームを持ち上げているため、油圧を掛けた状態で車重を長時間支え続けていると、油圧が抜けてしまう可能性があります。油圧に逆らう力が常に掛かり続けるため、大きな負荷が掛かり続けます。
加えて、油圧ジャッキは一時的に車を持ち上げる工具ということもあり、それほどオイルシールが丈夫ではありません…。オイルシールから中のオイルが漏れているジャッキも珍しくありません。
当然ですが、油圧ジャッキの油圧が車重に耐えきれなくなれば、油圧ジャッキのアームは下に下がってしまいます。また、油圧ジャッキで車を持ち上げている状態では、車を一点で支える形になります。(2輪をジャッキアップしている状態であれば。)
そうなれば、当然車が不安定な状態になってしまいます。
そのため、油圧ジャッキで車を上げっぱなしにするのではなく、リジットラック(ウマ)を使用し、車を上げた状態でキープすることを強くお勧めします。
どうしても手元にリジットラックがない状態であれば、こちらの記事をご覧下さい。
どうしてもジャッキが外せない場合
そうは言っても今すぐにタイヤが付けられず、どうしようもない状態なんだけど…。
仮にそのような状態で、ジャッキアップした状態で車を放置するようなケースがあるのであれば、油圧ジャッキの油圧を完全に抜いた状態で放置することをお勧めします。
油圧を抜いた状態であれば、油圧が抜けて車が下がってくる心配はありません。
ジャッキをどこに掛けているかによっても話は変わると思いますが、サイドのジャッキアップポイントにジャッキを掛けている状態であれば、大半の場合は油圧を完全に抜いておくことは十分可能かと思います。
推奨は絶対にしませんが、どうしても油圧ジャッキで車を上げた状態で放置するような時には、油圧を完全に抜いておくことをお勧めします。
まとめ
油圧ジャッキは、一時的に油圧を掛けて車を持ち上げるための工具に過ぎませんので、車を持ち上げた状態で放置するような使い方をすれば、途中でジャッキの油圧が抜けてしまい、車が落ちてくる可能性も十分有り得る話です。
もちろん、そのような使い方をしたら、必ず油圧が抜けてしまうというわけではありませんが…。可能性があるのは事実です。
そのため、油圧ジャッキで車を持ち上げた状態で放置するようなことは、絶対にしないことを強くお勧めします。
車を持ち上げた状態で放置したいのであれば、必ずリジットラックを使用するようにして下さい。
推奨はしませんが、もしどうしても油圧ジャッキが抜けない状態でそのまま車を放置するようなケースであれば、油圧ジャッキの油圧を完全に抜いた状態にして車を上げておくことをお勧めします。
それでは。
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