家の駐車場が砂利なのですが、砂利でもジャッキアップすることは可能でしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、砂利の駐車場でジャッキアップする方法と、これだけはやってはダメなことについてお話ししていきます。
※先に言っておきますが、砂利の駐車場でジャッキアップなんてしないに越したことありませんよ…。
砂利の駐車場でジャッキアップする方法
砂利の駐車場で車をジャッキアップする際には、以下のポイントを守る必要があります。
- ジャッキの下の砂利を退かす
- リジットラックの下の砂利を退かす
- どんなに短時間でもリジットラックを使う
- リジットラックは3本足を使う
- パーキングブレーキを解除してジャッキアップする
- 車が落ちる想定をしておく
必ずジャッキの下とリジットラックを置く下の砂利は退かして、砂利の下の砂が見える状態にしてから作業します。これをやらず、砂利の上にジャッキを置いたり、リジットラックを置いてしまうと、バランスを崩して車が落ちる可能性があります。
また、砂利の駐車場ではジャッキアップしても、ジャッキが転がらないためパーキングブレーキを解除した状態でジャッキアップする必要があります。これをやらないと、ジャッキがジャッキアップポイントからズレて車が落ちてしまう可能性があります。
砂利でジャッキアップする際には、万が一車が落ちても自分が怪我をしないように細心の注意を払う必要があります。
車が落ちた際に、どこが地面と接触するのかを確認しておき、そこの下には体が入らないようにしながら作業する必要があります。特に足の置き場に注意が必要です。
車が落ちた際に、車が直接地面に落ちてしまわないように、タイヤを入れておくことも当然忘れずに…。
リジットラックは4本足ではなく、3本足のものを使用するのも重要なポイントです。
これだけはやってはダメなこと
砂利の駐車場でジャッキアップすること自体は、100歩譲って良しとしたとしても、以下のことだけは絶対にやってはいけません。(もちろん、ジャッキアップそのものをやらないに越したことはありません。)
- 車の下に潜る作業
- 硬いボルトを脱着する作業
たまにSNS等で砂利の駐車場でジャッキアップし、車の下に潜って作業している様子がアップされていることがありますが、砂利の駐車場で車の下に潜る行為は自殺行為に等しいです。
ニュース等になるぐらいのジャッキアップ時の事故で最も多いのは、砂利の駐車場でマフラー交換をしていて車の下敷きになるケースです。(統計を取っているわけではなく、肌感ですが…。)
- マフラー交換
- 足回り部品の交換 などなど
どうしてもその場でタイヤを交換しなくてはいけないなど、致し方ない場合は止めはしませんが、そこでやらなくても良い作業は、誰かに駐車場を借りるなどして、作業場を変えることをお勧めします。
僕自身も、大学生時代は自宅アパートの駐車場が砂利だったので、砂利の上でジャッキアップする機会もそれなりありましたが、車の下に潜ったり長時間の作業になるような場合は、友人や先輩にお願いして駐車場を借りて作業を行なっていました。
まとめ
僕自身も学生時代に砂利の駐車場でジャッキアップをしていた身なので、絶対にジャッキアップするな。と言える身ではありませんので、どうしても砂利でジャッキアップするのであれば、以下の点だけは注意して下さい。
※もう何年も砂利の駐車場でジャッキアップはしていませんが…。
- ジャッキの下の砂利を退かす
- リジットラックの下の砂利を退かす
- どんなに短時間でもリジットラックを使う
- リジットラックは3本足を使う
- パーキングブレーキを解除してジャッキアップする
- 車が落ちる想定をしておく
また、車の下に潜ったり力を掛けてボルトを外すような、足回りの部品交換などは、自宅でやらずに知り合いに頭を下げてでも、コンクリートなりアスファルトの駐車場を借りて作業することを強くお勧めします。
もし、それが出来ないのであれば、工賃を払ってでもお店に作業を依頼される方が身のためだと思います。
それでは。
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