最近車の燃費が悪くなってきたんだけど、何が原因だろうか?乗り方は、さほど前と変わっていないか、車に原因があると思うんだけど…。
そこでこの記事では、車の燃費が悪くなった際に考えられる原因を紹介していきます。
車の燃費が悪化する要因は複数あります。また、複数の要因が色々重なり燃費悪化に繋がってるケースが多いです。
車の燃費が悪くなる10の原因
車の燃費が悪くなった…。と感じられる場合、原因は1つではなく様々な要因が重なっているケースが多いと思います。
燃費が悪化する原因を挙げますが、1つ1つの原因による燃費悪化は微々たるものであるケースも多いです。つまるところ、燃費が悪化する要因が複数重なることで、チリも積もればなんちゃらというやつです。
※急に燃費が悪くなったケースを除いては。
- スロットルバルブの汚れ
- エアクリーナーの汚れ
- スパークプラグの劣化
- エンジン内部やオイルの汚れ
- タイヤの空気圧が低下している
- 車のアイドリングが少し高い
- O2センサーの故障
※ここの問題を1つ改善したら結構燃費が良くなる。というケースもあるかもしれませんが、基本的には1つ改善したぐらいで劇的な燃費改善に繋がるようなケースは稀だと思ってもらっていた方が良いと思います。
吸気系の問題
車の燃費が悪化した際に真っ先に考えるべきポイントは、吸気効率の悪化です。エアフィルターが汚れていたり、スロットルボディが極端に汚れていたりすると、吸気効率が悪くなり、パワーロスをおこし燃費の悪化に繋がります。
エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンがちゃんと冷えなかったり電気代が高くなるのと似たようなイメージですね。
フィルターはそれほど高い金額でもないし、工賃もそれほど高くありません。長年交換されていないような車であれば、1度ここらで交換しておくことをお勧めします。
エアフィルターの汚れはもちろんですが、スロットルボディが汚れることでも、吸気効率は多少なりとも悪化します。そうなれば、エアフィルターの汚れと同様に、燃費悪化に繋がります。
点火系の問題
スパークプラグの劣化も燃費の悪化に影響を及ぼします。
スパークプラグが劣化すると、火花が弱くなったり失火が発生し、エンジン内部で圧縮した混合気(ガソリンと空気)が上手く燃え切ることが出来ないような症状が起こり得ます。
- 左 古いプラグ
- 右 新品のプラグ
古くなると、摩耗することで火花が弱くなったりちゃんと火花が飛ばなくなったりします。
そうなれば、本来出し切れるはずだった力が100パーセント発揮することが出来ず、パワーロスを生み燃費が悪化します。
エンジン内部やオイル汚れ
オイル管理が悪い車も燃費が悪くなる1つの要因になります。
エンジンが汚れていたり、オイルが汚れた状態ではエンジン内部の摩擦(抵抗)が大きくなるため、パワーロスに繋がることで燃費が悪化します。
またそれだけではなく、エンジンオイルの管理が悪いとエンジン内部が摩耗しやすくなります。(汚れやオイルの循環不足によって。)これにより、各分のクリアランスが広くなってしまい、本来のエンジン性能が出せず燃費が悪化することもあります。
- タペットクリアランスが極端に広くなる
- ピストンリングの摩耗や固着 などなど
※要因はこれだけばっかではありません。ほんの1例です。
O2センサーの不具合
どんな車にもO2センサーと呼ばれる、マフラーから出てくる排ガスの酸素濃度を計測しているセンサーが取り付けられています。このセンサーが不具合を起こすと、燃費が悪化してしまいます。
O2センサーは、排ガス中に含まれる酸素濃度を計測しており、酸素濃度が多くなると燃料の噴射量を増やします。
つまり、O2センサーが故障し、酸素濃度の計測を誤れば、無駄にガソリンを噴射することになるので、当然その分燃費が悪くなるということです。
基本的には、O2センサーが故障するとエンジン警告灯で知らせてくれますが、中にはチェックランプが点灯しないケースも…。
車種やメーカーによってもO2センサーの推奨交換時期は異なりますが、8万キロ程度に推奨されている車が多いです。もし、一度も交換されていない車の場合は、1度O2センサーを交換してみるのも1つの手段です。
※O2センサーは【インテーク側】と【エキゾースト側】の2本あります。
タイヤの空気圧が低下している
車の燃費が悪化するのは、エンジン周りだけに原因があるとは限りません。
タイヤの空気圧が極端に低いまま、車の走行させている場合も燃費の悪化に繋がります。タイヤの空気圧が低いと、その分タイヤが転がる際の摩擦が大きくなるため、燃費の悪化に繋がります。
タイヤが転がる際の抵抗が大きくなればなるだけ、その分エンジンが頑張らないと車が前に進まない(進みづらい)ため燃費が悪化します。
空気圧をたくさん入れれば良いというわけではありませんが、各社の燃費競争が最もヒートアップした時代に作られた車の中には、指定の空気圧が【300kPa】ほどに設定されている車があります。
※どこのメーカーとは言いませんが…。
ちなみにざっくりとした平均値は【230〜260kPa】ほどの数値です。
過走行車の燃費悪化は仕方ないのか?
車の走行距離が増えれば増えるだけ、パワーロスに繋がる要因が増えるので、多少の燃費悪化は逃れらません。しかしながら、明らかに燃費が悪化している場合は、メンテナンス不足が要因になっていると考えれらます。
僕自身、かれこれ10台近くの過走行車(10万キロから上は18万キロ程度)に乗ってきましたが、乗っていて明らかに燃費が悪いような車に当たったことはありません。
このムーブラテの走行距離は、廃車にする段階で17万キロ走行していましたが、燃費は10キロ程度(ターボ車)。知り合いが同じエンジンの車に乗っており燃費が悪すぎると言っていた車のリッター走行距離は5・6キロ程度とのこと。(走行距離は14万キロ程度)
リッター12・13キロ態度走っていた車がリッター10キロ程度しか走らないぐらいであれば、致し方ないと思いますが、リッター5キロしか走らないようなケースであれば、エンジン内部の状態が悪いことが原因であったり、ここまで紹介した要因が色々重なっていると考えるのが現実的です。
エンジンオイルの添加剤を使用して、気軽にエンジン内部の洗浄をすることも可能ですが、明らかに燃費が悪化しているようなケースではすでに時遅し…。
ダメ元で使用するぐらいなら良いかもしれませんが、過度な期待を持って使用することはお勧めしません。
添加剤を使用して、エンジン内部を綺麗にすることで燃費が向上します。と伝えるメディアも多いですが、それはあくまでもビジネス的に、洗浄用の添加剤を売り込みたい下心丸出しです。
エンジン内部の汚れ具合や、使用する添加剤によっては長年のメンテナンス不足による汚れが一気に剥がれ落ち、エンジン内部のオイルラインに詰まって余計なトラブルに繋がるリスクもあります。
その辺もよく考えて使用することをお勧めします。
【エンジン内部を強力洗浄】なんて謳い方をしているような添加剤には、少々注意した方が良いと思います。
まとめ
車の燃費が悪くなる要因は様々あり、これと言った1つの要因が原因になり燃費が悪化しているというよりは、複数の要因が色々重なることで、燃費が悪化しているケースが大半です。
走行距離が嵩めば嵩むほど多少の燃費悪化は逃れられないのは事実ですが、明らかに燃費が悪くなり過ぎている車の場合は、コレまでのメンテナンス不足が原因になっていると考えるのが自然です。
- スロットルバルブの汚れ
- エアクリーナーの汚れ
- スパークプラグの劣化
- エンジン内部やオイルの汚れ
- タイヤの空気圧が低下している
- 車のアイドリングが少し高い
- O2センサーの故障
どの程度の燃費悪化で悩まれているか、その車の状態によっても話が変わってくるので一概にこれをやれば燃費が改善するとお伝えすることは出来ませんが、何か故障が原因になっているようなケース以外は、片っ端から燃費悪化の要因になっている要素を全て改善ささせるぐらいの勢いでメンテナンスしてやらないと、満足のいく結果にはならないケースが多いと思います。
それでは。
▪️関連記事はこちら