エアサスを組み込もうと思っているんだけど、2独と4独どっちが良いかな?
先日、友人からこんな話を頂きました。
そこでこの記事では、エアサスの【2輪独立】と【4輪独立】のそれぞれメリットとデメリットについて紹介していきます。それを踏まえた上で自分にはどっちが良いのかを各々判断する必要があります。
2独のメリットとデメリット
2輪独立のエアサスのメリットとデメリットは以下の通りです。
▪️メリット
- 価格が安く済む
- 車高の調整(上げ下げ)が2ヶ所で済む
▪️デメリット
- 車がロールする
メリットに関しては、4輪独立のエアサスに比べて、エアの出入り口の数が減る分、エア量の調整箇所が2ヶ所で済みます。またその分費用も少し安くなるのもメリットの1つです。
※費用に関しては、びっくりするほど安くなるわけではないのであまりメリットとは言い難いかも。(機械式か電磁弁でも変わってきます。)
2輪独立のエアサスにおける最大のデメリットは、4輪独立のエアサスに比べて、コーナリング時のロールが増えてしまいます。理由は、車がコーナーを走行する際、左側のサスペンションが沈み込んだとすると、左側のエアバックに溜まっているエアは、エアバックから押し出されて、右側のエアバックに流れていきます。
つまり、左側のサスペンションが沈む際には、右側のサスペンションが伸びる。
これが2輪独立式のエアサスにおける最大のデメリットです。
4独のメリットとデメリット
4輪独立のエアサスのメリットとデメリットは以下の通りです。
▪️メリット
- 前後左右それぞれで調整が可能
- 車のロールを抑えられる
- 乗り心地、走行性能の向上
▪️デメリット
- 調整箇所が4ヶ所になる
- 費用が少し高くなる
4輪独立のエアサスを入れる最大のメリットは、前後左右それぞれの車高調整が出来る点です。車はどうしても左右同じエア量に調整してやっとしても左右で車高がズレてしまいます。
これは人が乗ったり、車重バランスの問題から仕方のないことです。
2独のエアサスとは違い、1つのエアバックごとにエア量を調整することが出来るので、誤差分の車高調整がシビアに行えます。また、2独のデメリットでもお話ししたロール問題も解決します。
※4つのエアバックがそれぞれ独立しているため、左のエアバックが沈んでも右側にエアが流れることで、右側の足が伸び上がることはないという意味です。
まとめ
細かいことを言えばもっとたくさんのメリットとデメリットがあるとは思いますが、大まかなメリットとデメリットについてはこの記事で紹介した通りです。
最終的な判断は、エアサスの取り付けに慣れているショップさんに、自分がエアサスを導入する意図(エアサスに求めているもの)を明確に伝えて、アドバイスをもらうのが間違いないと思います。
2独のエアサスでもロールを防ぐための【ロールカットバルブ】と呼ばれる部品を装着することで、左右のエア通路を分割し、実質2独のエアサスと同様に、左右のエアバックでエアを分けて使う方法もあったります。
人によっては、ロールカットバルブを入れたら2独で十分という方もいらっしゃるし、ロールカットバルブを入れるぐらいなら、初めから4独のエアサスを組めば良いじゃん。と意見はまちまちです。
あくまでも、この記事の内容は、1つの参考資料程度になれば幸いです。
それでは。
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