先日、50カムリの車高調を純正に戻して欲しいとお願いされ、車高調から純正ショックの交換作業を行いました。
すでに車高調が組み込まれている車体ですが、作業手順を逆再生し車高調取り付け方法を紹介していきます。この記事では、リアの車高調の取り付けについてお話ししていきます。
▪️フロント編はこちら
※あたかも、車高調を取り付けているかのように紹介していきますが、実際にやっている作業は、取り付けられている車高調を純正ショックに戻しております。
使う工具
- スピンナーハンドル
- ラチェット
- ソケット(10、12、14、19)
- メガネレンチ
【50カムリ】リア車高調取り付け
リアのサスペンション構造も、フロントと同様にストラット構造になるため、基本的には50カムリの車高調取り付け作業は、フロントもリアもやることは同じです。
以下の手順で作業します。
- ジャッキアップする
- リアシートを外す
- ブレーキホースを外す
- スタビリンクを外す
- ナックルとの連結ボルトを外す
- アッパーマウントの固定ナットを外す
- 車高調を取り付ける
ジャッキアップに関しては、こちらの記事をご覧下さい。
リアシートを外す
まず初めに、リアシートを外していきます。カムリのリアショックは、リアシートの一部を外さないと、アッパーマウントの固定箇所にアクセス出来ません。
上の画像にある赤丸部分2箇所がシートの座面を固定しています。ここの下側に手を入れ、シートを上に引っ張るだけでシートの固定金具が外せます。
金具2箇所が外せたら、あとはシートを手前(運転席側)に向かって引っ張るとシートの座面を外すことが可能です。
シートの座面が外せたら、シートの側面側にあるこちらの部分を外します。(名前が分からん。)
こちらは、下側にボルト1本で固定されています。(12ミリのボルトだったと思います。)シートの座面が装着されている状態だと、ここのボルトにアクセス出来ないため、シートの座面を外しています。
ここのボルトを外しておくと今後座面を外さなくても、側面部分だけ外すことが可能になります。(ボルトが無くても、特にグラついたりはしないですね。お好きなように。)
減衰力調整の延長用の物を用意すれば、シートとの隙間からダイヤルを上側に出せそうなので、いちいち外さなくても減水力調整はできそうな気がします。
ボルトが外せたら、あとは上に持ち上げてやると外すことが可能です。
手前の矢印部分の爪が、車体側に作られている引っ掛かりに上から差し込まれる形で固定されています。そのため、外す時には下から上に持ち上げる。取り付ける際には、上から下に落とし込む。
上の画像でも既に見えていますが、これでリアショックのアッパーマウント部分にアクセス可能です。
純正ショックを取り外す
リアシート部分の取り外しが終わったら、次に純正ショックを取り外します。
画像の赤丸部分にある【ブレーキホース】と【ABSセンサー】を固定する12ミリのボルトと10ミリのボルトを外し、スタビリンクを固定しているナット(14ミリ)を外して、ショックに固定されている物を全て外します。
スタビリンクをそのまま使用する場合は、上側(ストラット側)だけ外せばOKです。
あとはナックルを固定している2本のボルと(19ミリ)を外し、アッパーマウント側を固定する3本のナット(12ミリ)を外せば純正のストラットを外すことが可能です。
車高調を取り付ける
あとは逆の手順で車高調を取り付けてやればOKです。
- ナックルの固定ボルト
- スタビリンクの固定ボルト
- ブレーキ周りのホース固定ボルト
- アッパーマウントのナット
これらを確実に締め込んだら作業完了です。
まとめ
50カムリの車高調取り付けは前後ともストラット構造なので、基本的に作業内容は同じです。(70からリアがマルチリンクになっていたと思います。)
リアの車高調取り付けは、リアシートを外す手間が増えるぐらいであとは同じ。強いて言えば、フロントとリアでナックル連結ボルトとスタビリンクの固定ナットのサイズが違うぐらいです。
※フロントの方が1回り太いボルトを使用しています。
細かいことは特に説明していませんので、初めて車高調を取り付ける方や心配な方はこちらの記事を合わせてご覧下さい。
取り付け後の車高調整については、こちらの記事をご覧下さい。
それでは。
▪️フロント編はこちら
▪️関連記事はこちら