モンキーに乗っているのですが、クラッチを握っている状態でギアを入れているのに、モンキーが前に進もうとしエンストしてしまいます…。原因はなんでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、クラッチレバーを握っているのにも関わらず、ギアを入れるとバイクがエンストしてしまったり、エンストしてしまう原因についてお話ししていきます。
クラッチレバーを握っているのにエンストする原因
これはモンキーに限らず、他のバイクであろうと車であろうと、クラッチを切っている状態でギアを入れているのに、車体が前に進もうとしたり、エンストしてしまう原因は【クラッチが切れていない】ためです。
つまり、自分ではクラッチレバーを握っているので、クラッチを切っているつもりになっているものの、実際にはクラッチが切れていない状態が出来てしまっているということになります。
※正確には、半クラッチ状態になってしまっている。というのが正しい表現ですね。
一概にクラッチが切れていないと言っても、原因は1つではありません。
次に、対策方法としてクラッチレバーを握っているのに、クラッチが切れない原因についてお話ししていきます。
クラッチを握っているのに、クラッチが切れない原因
クラッチを握っているのに、クラッチが切れない状態には以下のような原因があります。
- クラッチワイヤーが伸びてしまった
- クラッチディスクの摩耗
- 調整のネジが緩んだ
ここで挙げた3つが全てだ。とは言い切りませんが、この中のどこかに原因があるケースが大半だと思います。
クラッチディスクの使用限度を超えていない限り、クラッチの再調整してやれば、問題は解決します。
- クラッチレバーの付け根で調整
- クラッチカバー側での調整
- ワイヤー本体の調整
あまりにもクラッチワイヤーが劣化している場合は、切れてしまう前にクラッチワイヤーを交換することをお勧めします。切れると、完全にクラッチが切れなくなってしまいますからね…。
モンキー純正クラッチのクラッチ調整方法については、こちらの記事をご覧下さい。
純正クラッチではなく、社外品の2次側クラッチに変更されている場合は、純正クラッチのようなカバー側の調整は出来ないので、レバー側かクラッチカバー側でワイヤーの調整をしてやる必要があります。
レシーバーの取り付け位置を変更することでも、調整が可能です。
まとめ
クラッチレバーを握っているにも関わらず、ギアを入れるとバイクが前に進もうとしたり、入れた直後にエンストしてしまう場合は、クラッチが切れていないことが原因で起こる不具合です。
もし、そのような症状が出てしまったら、クラッチワイヤー側かクラッチカバー側でクラッチの調整をしてやれば、問題解決します。
ギアを入れたぐらいでエンストするほど、クラッチディスクが摩耗しているケースは稀かと思いますが、場合によってはディスクの摩耗が酷く、クラッチ交換をしないと解決しない場合もあるかもしれません。
とりあえず、クラッチの調整を一度してみて、様子を見ることをお勧めします。それで、問題解決に至らない場合は、クラッチの交換作業が必要です。
それでは。
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