車検の度に、プラグ交換を勧められるんだけど、プラグって交換しないとだめ?交換しないとどうなるの?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、プラグ交換をしないとどうなるのか?というテーマでお話ししていきます。
プラグ交換をしないとどうなる?
プラグは劣化していくと、先端の電極が摩耗限界を超えてしまい、火花の飛びが悪くなります。
プラグからの火花の飛びが悪くなることで、以下のような症状が出てくる可能性があります。
- 燃費の悪化
- 始動性の悪化
- トルクの低下
- アイドリング不調 などなど
一言でまとめると、エンジン本来の力が発揮出来なくなってしまいます。
プラグは燃焼室で起こす、爆発の火種になるため、劣化が進み電極から上手く火花が飛ばせなくなってくると、上手く燃焼室で圧縮した【空気】と【燃料】を爆発させることが出来ません。そうなれば、エンジン本来の力が発揮出来ないので、トルクが低下したり燃費が落ちたりと悪い症状が出てくるようになります。
電極が摩耗し過ぎて、火花の飛びが不十分になると、エンスト(エンジンストール)やエンジンが掛からなくなるケースもあります。
最後に本当に最悪の末路をお伝えすると、電極の摩耗が酷くなるとプラグの電極が落ちてしまうことがあります。電極が取れて落ちてしまうと、その破片は燃焼室に真っ逆さま…。
そうなれば、ピストンに穴が空いてしまったり、シリンダーに傷が入りピストン交換やシリンダー交換といった大掛かりな修理になってしまいます。
可能性でいったら極めて低い内容の話をしていますが、プラグの交換を一切せずに車を走らせ続けたら、絶対にあり得ない話でも無いのも事実です。
イグニッションコイルの寿命も縮める
プラグ交換をせずに車を走り続けると、イグニッションコイルの故障に繋がる恐れもあります。正確には、イグニッションコイルの寿命を縮めるという表現が適切かもしれません。
プラグに電気を送っているのは、イグニッションコイルと呼ばれる部品になります。
プラグの上に被さっているカプラーの付いた筒のような部品がイグニッションコイルです。
プラグの劣化が進み、プラグが上手く電気を放出してくれないと、イグニッションコイルは電流のやり場に困り、大きな負担が掛かります。
電気を出したいのに、出せない状態が続くんですもん。そりゃストレスを抱えます….。
ちなみにですが、イグニッションコイルはプラグの価格と比較しても、ややお高め。車種にもよりますし、安い社外品のイグニッションコイルも存在するので、そこまで高額というわけではありませんが、車種によっては結構良い額になるケースもあります。
イグニッションコイルの寿命は10年ほどとも言われたりもしますが、ちゃんとプラグ交換をしている車両であれば、10年10万キロは楽々持ち堪える部品です。
イグニッションコイルの負担を減らす効果もあり、トータル費用では定期的にプラグ交換をしておいた方が、リーズナブルになるかもしれません。
まとめ
スパークプラグをずっと交換せずに乗っていると、さまざまなトラブルが発生する原因につながります。
- 燃費の悪化
- 始動性の悪化
- トルクの低下
- アイドリング不調
プラグの悪化が進むと、エンジンが止まってしまったり、掛からなくなったり…。最悪の場合、プラグの電極(先端)が落ちてしまい、高額修理や廃車になるような事態が起こりうる可能性もゼロではありません。
また、プラグ交換をしないことで、イグニッションコイルの寿命までも縮めてしまっている行為であることも頭の片隅に入れておくと良いと思います。
プラグの寿命は、使っているプラグの種類によっても車の乗り方によっても交換時期はさまざまです。そこは、ご自身の乗っている車に使われているプラグを把握しておく必要があります。
それでは。
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