エンジンオイルの交換を初めて自分でやろうと思い、作業していたのですが間違えてATFを抜いてしまいました…。これってどうすれば良いですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、間違えてATF(オートマオイル)を抜いてしまった場合の対処方法について紹介していきます。
間違えてATFを抜いてしまった際の対処方法
エンジンオイルを抜こうと思っていたのに、間違えてATF(オートマオイル)を抜いてしまった場合は、以下の手順で対処していきます。
- ドレンボルトを締める
- 抜けたATFの量を測る
- 抜けた分と同じ量のATFを入れる
まず初めに、ドレンボルトを確実に締め込み、抜けてしまったATFの量を計測して下さい。
抜けてしまったATFの量が測れたら、あとはそれと同じだけの量のATFを入れてやればOKです。綺麗な容器でATFを受け止めている状態であれば、抜けてしまったATFをそのまま入れても問題無いと思います。
ちなみにATFの量を計測する場合は、2Lのペットボトルなどを用意し、その中に抜いたATFをいれてマジック等で印を入れてやる計測方法でOKです。
少しでもゴミの混入が確認できるうようであれば、抜けてしまったATFの使用はやめて、新しくATFを購入されることをお勧めします。
汚れはともかく、異物の混入はエンジンオイル異常にシビアな問題に繋がりかねません。
ATFを新油に交換すると、オートマが壊れることもあるんじゃないの?
ATFの全量は軽自動車で約、4〜5リットル程度。オイルパンのドレンボルトから抜ける量は1リットル程度です。全量の1/4ぐらいが新油に変わってもそれほど影響は出ないと思います。
異物が混入してしまっているATFをまた入れるよりかは、こっちの方が全然マシかと思います。
ATFってどうやって入れるの?
抜けたATFの量を測ったんだけど、ATFってどうやって入れるの?
エンジンオイルと違って、オイルを入れるためのフィラーキャップは存在しません。そのため、ATFを入れる際にはATF用のレベルゲージの差し込み口からATFを入れてやります。
レベルゲージから直でATFを入れることは不可能です。以下の2点を用意し、ATFを入れてやる必要があります。
- ジョーゴ
- 耐油ホース
※ホースの外径は、車種によってレベルゲージの入り口径が異なるので一概には言えませんが、外径10〜13ミリ程度まで入れ込むことが可能です。(自分の乗っている車の径を計測してから購入することをお勧めします。)
- ジョーゴにホースを差し込む
- ホースをレベルゲージの穴に差し込む
- ATFを少しずつ入れていく
この方法でATFを入れることが可能です。
抜けてしまった分と同じ量のATFを補充していれば、ATFの全量には変わりないので、ATFの量を計測しなくても問題ありませんが、不安な方はATFの量を確認しておくことをお勧めします。
ATFの量を確認する際には、エンジンオイルの方法とは少々確認方法が異なるので注意です。ゲージを使って量を確認する点は同じですが…。
ATFの量を確認する方法については、こちらの記事で解説しています。
まとめ
エンジンオイルを抜くつもりが、間違えてATFを抜いてしまった場合は焦ることなく、ATFの量を確認し、抜けた分と同じ量のATFをなるべく正確に入れてやればOKです。
焦るのであれば、ATFを抜いてしまったことよりも、そのミスを犯す知識量の無さかと思います。
とは言え間違えてATFを抜いてしまったことなど、どうこう言っても仕方が無いことなのでそれほど気にする必要も無いかと思います。次から間違えることもないでしょう。
ATFの交換方法を知れたと思えば、むしろプラス要素かも知れません。
それでは。
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