なんでモンキーのエンジンはベースにジャズエンジンを使用しているのですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーにジャズエンジンの流用がお勧めの理由について解説していきます。
※あくまでもリアホイールをワイド化されるのであれば。のハナシです。
【モンキー】ジャズエンジンの流用がお勧めの理由
モンキーにジャズエンジンの流用がお勧めの理由は全部で4つあります。
- オフセットスプロケットが不要
- 12Vモンキーの腰上が使える
- フライホイールが軽い
- シンプルに金額が安い
順番に解説していきます。
オフセットスプロケットが不要
1番のお勧め理由は、純正のスプロケットを取り付けるだけで、エンジン側が【20ミリ】オフセットになる点です。
モンキーのエンジンと比較すると、カウンターシャフトがモンキーよりも20ミリ長いため、エンジン側のオフセットスプロケットを購入する必要がありません。
僕の場合は、見栄え的な問題でジェネレーターカバーをモンキー用に交換し、カウンターサポートを取り付けていますが、ジャズ純正のジェネレーターカバーをそのまま使用する手もあります。
オフセットスプロケットを使って、オフセットするとなるとオフセットスプロケットは金額が1万円を超えてしまいます。つまり、スプロケットの変更が気軽に行えません…。
ここに関しては、リカバリーする方法もありますが…。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
12Vモンキーの腰上が使える
意外と知らない人も多いですが、ジャズのエンジンは12Vモンキーのエンジンとクランクシャフトの種類が同じです。
そのため、腰上(ボアアップキット)は12Vモンキーと同じパーツが使えます。クランクシャフトが同じなので、当然アウターローターも12Vモンキー用が使用可能です。
たまにジャズのエンジンを使用すると、ハーネスが…。という人もいますがハーネスの加工が出来ない(したくない)のであれば、ジャズのフライホイールとコイルベースをごっそり売って、そのお金でモンキー純正を購入してくれば解決します。(お釣りが来ますね。)
ジャズは年式によって、発電量が6Vになっているため、6Vモンキーのエンジンと同じ中身だと思っている人がいますが、12Vモンキーと同じなのです。(ミッションは違うんだけども…。)
当然ですが、クラッチもモンキーと同じ部品が使用可能です。
もちろん、スペシャルクラッチを初めとする2次側クラッチの組み付けも問題なく可能です。
フライホイールが軽い
ジャズエンジンの場合は、フライホイールが純正の状態からモンキーよりも軽量化されている点もメリットの1つです。
モンキー純正のフライホイールの場合は、約1000gほどの重量がありますが、ジャズの純正フライホイールは800g以下の重量です。つまり、フライホイールを変えなくても、レスポンスの良いエンジンになるということです。
▪️ジャズ純正のフライホイール重量
おそらく、ジャズのリアホイールはインチも大きいし、重量もあるためフライホイールがモンキーよりも軽く設計されていると思います。
仮に、社外品のアウターローターを使われる場合でも、ジャズ純正のフライホイールはモンキーに流用が効くため、純正流用の軽量化目的のため需要があります。
つまり、ジャズの純正フライホイールは高値で取引されるという意味です。
シンプルに金額が安い
最後はシンプルな理由で、ジャズのエンジンはモンキーエンジンに比べて価格が安く入手可能です。
- モンキーエンジン 4〜7万円
- ジャズエンジン 2〜4万円
※12Vモンキーのエンジンと比較
ちなみに僕がモンキーに積むために今回購入したジャズのエンジンは、送料を入れて3万円ちょうどぐらいでした。
年々、どちらも価格帯が高くなってはいるものの、モンキーの12vエンジンと価格帯を比較してみると、その差は歴然。特に【AB27エンジン】の価格高騰は凄いですからね…。
リアホイールを5j以上にするのであれば、ジャズエンジンをベースに作らない手は無いと思います。(個人的な主観。)安い上に、純正のフライホイールを売れば、その分のお金プラスちょっと加えたら、武川さんなどの軽量アウターローターも安く買えちゃいますし…。
まとめ
モンキーをワイド化するのであれば、ジャズのエンジンをベースにカスタムしてやると、メリットが多いです。
オフセットの問題もあるし、費用面のこともあるし…。
モンキーのエンジンが手元にある場合であれば、また話が別かもしれませんが、これからベースエンジンを購入されるのであれば、モンキーエンジンと一緒にジャズエンジンを探して検討してみることをお勧めします。
それでは。
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