タイロッド調整をしようと思っているのですが、タイロッドは1回転させるとトーは何ミリ変わりますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、タイロッドを1回転させるとトーは何ミリ変わるのか?と言うテーマでお話ししてきます。
タイロッドを1回転させてるとトーは何ミリ変わる?
結論ですが、タイロッドを1回転させた場合のトーの変化に関しては、車種によって異なるので一概にどのぐらい変化するとはお伝えするのは難しいです。
- タイロッドのネジピッチ
- タイロッドの取り付け位置
車種によってタイロッドのネジピッチも異なるし、タイロッドエンドの取り付け位置も異なります。
P1.25のタイロッドもあれば、P1.5のタイロッドもあります。2つのネジピッチを比較すると、それぞれ1回転調整した場合で、0.25ミリの差が出ますね。(タイロッドの全長差。)
車軸からタイロッドエンドの取り付け距離が離れれば離れるだけ、1回転タイロッドを回転させた時のトー変化は当然大きくなります。
そんなこんなで、タイロッドを何回転させたら、トーが何ミリ変わると言う質問にはお応え出来ないのが事実です。
ざっくりの数値は4ミリ〜5ミリ程度
ざっくりの数値としては、タイロッド1回転あたりで変化するトーは【4〜5ミリ】程度です。
※もちろん、先ほどお伝えした車種ごとの誤差はさておき。
これは、テスター屋さんで毎日サイドスリップ調整を行なっている人に聞いた話ですが、大体4〜5ミリ程度トーが変化するようです。ちなみにタイロッド1回転と言うのは、両側合わせて1回転なので、片側半回転ずつ回した時の調整幅を意味します。
テスター屋さんでサイドスリップ調整をおこなっている人は、測定数値を頭に入れて、あらかた車種とタイロッドのネジピッチだけを見極め感覚ので調整しているようです。
※人によっても違うと思いますが…。
これで大体一発で決まる。とのこと。量をこなすとこの領域に達するようです。
まとめ
タイロッドを1回転回した時のトー変化量は車種によって異なるので一概に何ミリとお伝えするのは出来ないと言うのが結論です。
理由は記事中でもお伝えした以下の2点です。
- タイロッドの取り付け位置
- タイロッドのネジピッチ
何度も調整を行なっていれば、あらかた何周させればざっくりタイヤが真っすぐを向くのかぐらいは見極めれるようになりますが、タイロッドの回転数だけでズバッとトーをピッタリに合わせるのは難しいのが現実です。
極論ですが、メジャー等でトーを計測している時点でその数値が正確では無いので、仮に1回転タイロッドを回した時に変化する量が正確に知れたとしても、あまり役には立たないんじゃ無い?と言うのが個人的な意見です。
それでは。
▪️関連記事はこちら