カムチェーンの調整を自分でやったんだけど、少し張り過ぎちゃったかもしれない…。
カムチェーンの張り具合は、ボルトを締める際のトルクとは違い、曖昧です…。経験からの肌感と言うか…。
そこでこの記事では、バイクのカムチェーンを張り過ぎるとどうなるのか?と言うテーマで少しお話ししていきます。合わせて張り過ぎないように調整するにはどうしたら良いのか?ここについても少し触れておきます。
カムチェーンを張りすぎるとどうなる?
カムチェーンを張り過ぎてしまうと、以下のトラブル原因に繋がります。
- カムチェーンが伸びる
- スプロケット等が痛む
- クランクやカムシャフトに負担が掛かる
パッと思い付くリスクはこの3つ。
カムチェーンを無闇に張り過ぎる(テンションをかけ過ぎる)とカムチェーンが早く伸びてしまいます。つまり、カムチェーンの寿命を早めると言うことです。
他にも、カムチェーンを引っ掛けている【カムスプロケット】や【テンショナーローラー】、【ガイドローラー】等の摩耗スピードを早める行為にも繋がります。
また、カムチェーンによって繋がれている【クランクシャフト】と【カムシャフト】にも余計な負担(引っ張られる力)が掛かり続けている状態になります。そうなれば、場合によってはクランクシャフトやカムシャフトにも悪い影響を与えるリスクも考えられます。
そんなこんなで、カムチェーンは張り過ぎてはいけないのです。
カムチェーンの張り過ぎに関して、エンジンにメリットは1つもありません。
張り過ぎないように調整するには?
カムチェーンを張り過ぎてはいけないと言われても、チェーンの張り具合って数値で表現出来ないし、バイクの車種によってはカムチェーンの張り具合を目で確認しながら、調整するとも限りません。
そこでカムチェーンを張り過ぎないように調整する方法として、エンジンをアイドリング状態にしたまま、カムチェーンを調整する方法があります。
カムチェーンのテンショナーをすぐに調整出来る状態にしたら、エンジンを掛けてテンショナーを締めたり緩めたりしながら調整します。
この時、エンジンのメカノイズを耳で聴きながら調整してやります。ある一定のテンションを掛かれば、カムチェーンからのメカノイズが出なく(小さく)なります。
カムチェーンテンショナーを締めたり緩めたりしながら、音が出始める位置と音が消える位置を明確にし、音が消えた状態でカムチェーンのテンションをロックすれば、カムチェーンを張り過ぎることは無いと思います。
この動画が非常に分かりやすいです。仮に車種は違えど、調整のイメージはこんな感じです。バイク屋さんの動画なので参考になると思います。
まとめ
カムチェーンを張り過ぎてしまうと、エンジン内部のパーツの寿命を縮めてしまいます…。
- カムチェーンが伸びる
- スプロケット等が痛む
- クランクやカムシャフトに負担が掛かる
最悪の場合、エンジンを壊す行為にも繋がりかねません。
もし、自分でカムチェーンのテンショナーを調整する際には、注意して下さい、エンジンを掛けた状態で調整が出来るのであれば、それが一番確実に適切に調整が可能かと思います。
出来そうに無いのであれば無理に自分で調整せず、バイク屋さんのお願いするのも1つの手ですし、どうしても自分で出来るようになりたいのであれば、一度バイク屋さんに調整してもらい、その作業を間近で見せてもらうのも1つの手だと思います。
それでは。
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