エンジンをオーバーホールする際に注文してあった部品が、先日片付けをしていたらぽろっと…。
交換するつもりで注文していたのにも関わらず、交換するのを忘れておりました。
そこで、カムチェーンテンショナーのプッシュロッドヘッドを交換しましたので、交換方法について解説していきます。
使う工具
- オイル受け
- オイル注し
- ラチェット
- ソケット(10、14ミリ)
- パーツクリーナー
カムチェーンテンショナーのプッシュロッドヘッド交換
作業手順は以下の通りです。
- シーリングボルトを外す
- 油圧解除用ボルトを外す
- プッシュロッドを引き出す
- プッシュロッドヘッドを交換する
まず始めに、プッシュロッドを押しているボルトを抜くと、エンジンオイルが多少抜けてしまうので、エンジンの下にオイル受けを用意しておきます。
※出てくるオイル量はたかが知れているので、作業前にエンジンオイルを抜いておく必要性はありません。
そしたら、画像の矢印部分のボルト(14ミリ)を外します。このボルトを完全に外すと、バネが飛びててくるので、ボルトを外す際には注意して下さい。
勢いよくボルトを外すと、バネが暴れてオイルが飛び散ります…。
ボルトとバネを外すと時間差で、プッシュロッドが落ちてくると思います。もし、落ちてこない場合は、油圧解除のボルトを外し、下からマグネット等で引っ張り出せます。
このプッシュロッドの先端に刺さっているのが、今回交換するプッシュロッドヘッドです。
新品と比較すると、ゴムの先端がスジが入るように凹んでいるのが確認できます。これが悪化すると、カムチェーンに上手くテンションが掛けられず、カムチェーンが張れない状態に…。
酷いケースだと、カムチェーンが暴れて異音の原因にもなる場合があります。
カムチェーンのテンショナー側が薄い鉄なので、1点に力が掛かるので多少の凹みがあるのは当然です。新品を組んでもしばらくすれば同じような跡が出来るでしょう。
今回の凹み具合は、全然大した程では無いですね。(酷いともっと凹みます。)
社外品の強化カムチェーンテンショナーを購入してやれば、面でゴムとテンショナーが接触するため、今後このようなことになりにくいです。
このヘッドは刺さっているだけなので、簡単に外すことが可能です。外したら新しいヘッドを付け替えるだけです。少し叩いて押し込んでおきます。
このバネ側の交換時期に関しては、全長が109ミリだったかな?そこまで短くなったら交換時期になります。この場合、交換時期ですね。
いくらもしない部品なので、ついでに交換しておくに越したことはありませんが…。今回は注文していなかったので、このまま再利用します。
あとは逆の手順でプッシュロッドを元に戻し、油圧解除のボルト穴からオイルを注入して作業完了です。
溢れるまでオイルを入れてボルトを締め直しておけばOKです。ここのオイル注入に関しては、入れなくても大丈夫。エンジンを掛ければエンジンオイルが周り、テンショナーが油圧で働き始めます。
まとめ
カムチェーンテンショナーのロッドの先端にあるゴムヘッドが劣化してくると、本来掛かるべきはずのテンションが掛けられず、カムチェーンがたるみ異音が出る原因に繋がります。
エンジンから【カタカタ】【カチャカチャ】音が発生している際には、テンショナーロッドのヘッド交換を視野に入れてやると良いと思います。(先にタペット調整をしてからかな。)
部品代は数百円で済みますし、交換方法もとても簡単です。
後日、マニュアル式のテンショナーに変更したので、その時の話はこちらの記事で解説しています。
それでは。
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