キャンバーボルトを取り付けようと思っていたのですが、折れるからやめた方が良いと言われました…。仮にキャンバーボルトが折れるとしたら、何が原因ですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、キャンバーボルトが折れる3つの原因について考察していきたいと思います。
※折れる可能性があるのは事実だし、実際に折れている人もいます。しかし、使い方を間違えなければ、ほぼ折れないといっても過言ではありません。
キャンバーボルトが折れる原因
キャンバーボルトが折れる原因は、大きく分けて3つ考えられます。
- ボルトの締め付けトルク
- ボルトサイズを間違えて使う
- 上下をキャンバーボルトにする
順番に解説していきます。
ボルトの締め付けトルク
キャンバーボルトが折れてしまう1番の原因になるのが、締め付けトルクの掛けすぎです。
キャンバーボルトを使用する際に、キャンバー角のズレを気にし過ぎるあまり、オーバートルクで締めたがる傾向にある人が目立ちます。(実際に僕の周りでもちらほら目撃を…。)
キャンバーボルトは、純正のボルトよりも細い為(カム式でも)必要以上にトルクを賭けてしまうと、その場では折れなくとも、走行時に掛かる負担によって折れてしまう場合があります。
キャンバーボルトを取り付ける際には、トルクの掛け過ぎに注意が必要です。
ボルトサイズを間違えて使う
次に、ボルトサイズを間違えて使ってしまっているケースです。
ストラットとナックルの連結部分のボルトは、国産車だとM12とM14が多いです。その関係で、キャンバーボルトには、長さ以前に太さのサイズがあります。
このサイズを間違えて使うと、ボルトが細くなり過ぎてしまう為、ボルトが折れることが考えられます。
基本的に、キャンバーボルトのサイズは、既存のボルトサイズからマイナス2ミリ(M12ならM10)ぐらいのサイズが適正サイズになると思います。
それよりも明らかに細くなり過ぎる場合は、別のキャンバーボルトを購入し直す事をお勧めします。
上下をキャンバーボルトにする
そして最後に、キャンバー角の調整キャパを増したいが為に、上下のボルトをキャンバーボルトに変えてしまっているケースです。これもキャンバーボルトが折れてしまう原因になります。
本来、キャンバーボルトは上下2本での使用を想定いているパーツではありません。
キャンバーボルトにどれだけ強度があろうとも、純正のボルトには絶対に敵いません。
2本ともキャンバーボルトに変えてしまうと、強度が極端に下がってしまう為、キャンバーボルトが折れてしまうことがあります。(絶対折れるとは言いませんが…。)
使用する車の状況にもよる
最後に全ての理由に通じることを少しお話ししておきます。
- ボルトの締め付けトルク
- ボルトサイズを間違えて使う
- 上下をキャンバーボルトにする
これらがキャンバーボルトが折れる原因とお伝えしましたが、最終的にキャンバーボルトが折れるか否かを決めるのは、車の状況だと個人的には思います。
※トルクの締め過ぎ以外は。
- 車重が極端に重い車
- サスペンションが硬過ぎる車 などなど
このような点も踏まえた上で、キャンバーボルトを使用するかどうかを決めるのも1つの考えだと思います。
まとめ
キャンバーボルトが折れる原因は…
- ボルトの締め付けトルク
- ボルトサイズを間違えて使う
- 上下をキャンバーボルトにする
この3つの中にあるケースが多いと思います。
中には、この中には無い原因で折れることもあるかもしれません。
そのような場合だと、使用する車の車重であったり、サスペンションを固め過ぎていたり、タイヤの扁平率が極端に低過ぎたりと、車側の使用状況に左右される原因も考えれるので、頭の片隅にいておく事をお勧めします。
それでは。
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