モンキー製作もいよいよ大詰め。
ドライブチェーンの取り付けを行います。
そこでこの記事では、モンキーのドライブチェーンの交換や取り付け方法について解説していきます。
補足として、ドライブチェーンをカットする位置についても、詳しく解説していきます。
使う工具
- ラチェット
- ソケット
- メガネレンチ
- チェーンカッター
- マイナスドライバー
チェーンカッターはなくても作業出来ないことはありませんが、もし持っていないのであれば事前に購入しておくことを強くお勧めします。
昔、一度だけチェーンカッター無しで作業したことがありますが、時間は掛かるし大変だし…。もうチェーンカッター無しではやりたくないですね…。
仮に一回しか使うあてがなくても買った方がいいレベルです。
※そのぐらいチェーンカッターは便利。
購入する際には、モンキーのチェーンサイズは【420】になるので、420サイズに対応しているかどうかだけ必ず確認してから購入するようにして下さい。
【モンキー】ドライブチェーンの交換/取り付け
作業手順は以下の通りです。
- チェーンのクリップを外す
- アクスルシャフト、チェーン引きを緩める
- チェーンを仮合わせする
- チェーンをカットする
- チェーンを取り付ける
- チェーン引きでチェーンを張る
チェーンのクリップを外す
まず始めにドライブチェーンを出して、クリップを外します。
クリップ部分にマイナスドライバーを当てがい、クリップを押し込むようにすると簡単に外すことが可能です。チェーンクリップが何処かへ飛んでいかないようにだけ注意です。
クリップを外したら、クリップの反対側に向けてチェーンを連結させるためのピースが抜けます。
アクスルシャフトとチェーン引きを緩める
次にアクスルシャフトとチェーン引きを両方緩めてやり、リアホイールを車体前方方向へ移動させておきます。
これで車体に現在取り付けれらているチェーンがたるみ、外すことが可能になるし、新しいチェーンを取り付けることも可能になります。
これをやっておかないと、チェーンが外せたとしても取り付けするのは難しいです。
※仮にチェーンが組めても、チェーンを張ることが出来ないので必ず。
チェーンを仮合わせする
リアホイールを前方にズラした状態で、エンジン側とリアハブ側のスプロケットにチェーンを当てがい、ドライブチェーンの長さを決めてやります。
チェーンクリップが固定出来る長さになるように、チェーンのカット位置に印を付けておきましょう。
ちなみに今回のチェーンは、画像の矢印部分でカットします。少し届かなそうに見えますが、もう5ミリちょっとホイールが車体前方にズレる状況なので大丈夫。
※カットする位置がイマイチ分からない方向けに、このあと補足説明をしていますので、そちらをよくご確認下さい。
チェーンをカットする
チェーンの全長が決まったら、あとはその印を付けた部分にチェーンカッターを当てがい、チェーンを固定しているピンを抜いてチェーンを短く調整します。
チェーンカッターの溝に、カットするチェーンをセットし、付属のピン付きボルトを締め込みながら、チェーンを固定しているピンを押し出しカットします。
もし、チェーンカッターを使わない場合は、このピンより気持ち細い棒を用意し、裏にピンが抜けるクリアランスを確保しつつ、叩いて抜いてやります。
チェーンを取り付ける
チェーンを狙い通りの長さにカットしたら、あとは前後のドライブスプロケットに噛ませるように、チェーンを固定し、最初に外していたチェーンの連結ピンを挿し、クリップで固定。
これでドライブチェーンの取り付けが完了です。
ちなみに、チェーンを固定するクリップには向きがあり、チェーンの回転方向に対して逆向きになるようにクリップを固定します。
下の画像で見ると、チェーンの回転方向は左向きに回るので、クリップの切掛けが車体後方側に来るように。クリップを車体前方から後方に向けて差し込めばOKです。
チェーンを張る
チェーンの固定が出来たら、最後にチェーン引きのナットを締め込み、ドライブチェーンを張ってやります。
取り付け状態のままでは、チェーンがかなりたるんでいる状態ですので、チェーンが暴れて周りが傷付いたり、最悪の場合走行中にドライブチェーンが外れる可能性も…
- チェーン引きのナットを締めてチェーンを張る
- チェーン引きのナットをダブルナットで固定
- アクスルシャフトのナットを締め込む
チェーン引きのナットを締め込み、チェーンを張る際にはチェーンの張り具合はもちろん、左右のチェーン引きが均等にアクスルシャフトを引っ張るようにも気を使います。
スイングアームに刻まれているメモリと、チェーン引きにある1本の溝位置を左右が同じになるように、チェーン引きのナットは締め込みましょう。
ここのメモリが左右でズレていると、タイヤが真っ直ぐを向いていないことになります。
忘れずにアクスルシャフトも締め込んでおきましょう。
チェーンカットの補足【注意点】
ドライブチェーンをカットする際には、どこのピンを抜いてカットして言い訳ではなく、カットしていい場所としてはいけない場所があります。
文章だけでどこまで伝わるか分かりませんが…
画像の矢印部分がカットしてもいい場所になります。
チェーンは2つのカラーが1組になっています。その2組になっている部分の前方側をカットすることで、チェーンのピースを連結するための金具は、カットし使わない側のチェーンに残る形になり、チェーンを連結させるための金具が固定することが出来ます。
間違った場所のクリップを抜いてしまうと、クリップを連結させるためのピースが取り付け出来ません。
下の画像が正しい位置でカットした場合と、間違えた場所でカットした際の比較です。
- 上側 間違った場所をカット
- 下側 正しい位置をカット
チェーンをカットする際には、ここだけ注意です。なんなら仮組みを行い、チェーンをカットする場所を決める段階の話ですね。
まとめ
チェーンカッターだけ用意しておけば、あとは特別な工具を使うこともないし、技量もいりません。
少しばかり難しい作業にも感じ取れるかもしれませんが、焦らずここで紹介した手順通り作業すれば問題なくドライブチェーンの交換が可能です。
- ドライブチェーンをカットする場所
- チェーンクリップの向き
- チェーン引きを左右均等に
- チェーン引きとアクスルシャフトの固定
大きなポイントはこの4つぐらいだと思います。
それでは。
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