タイヤの内側よりも外側の方減りが早いです…。これって何が原因ですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、タイヤが外減りする2つの原因と対策方法について解説していきます。
タイヤが外減りする2つの原因
タイヤが外減りしてしまう大きな原因は、トー角かキャンバー角のどちらかにあります。
- トー角がトーアウトになっている
- ポジティブキャンバーが付いている
順番にお話ししていきます。
※大半の場合は、トー角のズレが原因であるケースが多いです。
トー角がトーアウトになっている
1つ目は、トー角のズレによるものです。トー角が【トーアウト】になっている状態で、車を走行させていると内側よりも外側の減りが大きくなります。
トーアウトの状態とは、車を真正面から見た際に、タイヤが外側を向いてしまっている状態です。
目視で見たぐらいでは、まっすぐに見えても実際に機械を使って確認してみると、微妙にトーアウトになっているケースも多いです。
▪️トー角の測定器
- アラインメントテスター
- サイドスリップテスター
トー角は、車検の際にも調整しますが、車が真っ直ぐに走るようにするための調整に過ぎません。多少トーアウトになっていても、車を真っ直ぐ走らせることは可能だし、車検に通すことも可能です。
それに加えて、トー角は大きな衝撃が加わったりすると、少しずつズレが生じてきます。そのため、何も弄っていない車でもこのようなことが起こりうる可能性は十分に考えられます。
ちなみに、簡易的にトー角を計測するためのテスターも売っていたりします。
ポジティブキャンバーが付いている
もう1つはポジティブキャンバーが付いてしまっているケースです。ここに関しては、キャンバー調整のミスや車高を下げたことによることが原因です。
ポジティブキャンバーとは、タイヤが逆ハの字になっている状態です。
タイヤの頂点が外側を向いてしまっている状態なので、物理的にタイヤの外側接地面(負荷)が大きくなるため、タイヤの外側が先に減ることになります。
外減りの対策方法
タイヤの外減りを対策(直す)方法は、2つあります。
- トー角を調整してもらう
- キャンバー調整をする
もし、何も弄っていない純正の状態であれば、トー角を調整してもらうことをお勧めします。アライメントでも良いし、サイドスリップ調整でも構いません。
※車種や車の状況によっても異なるので一概にどっちが良いとは言えませんが…。(そこも含めて車屋さんに相談すると良いと思います。)
これでタイヤの外減りは大幅に改善するはずです。
もし、車高を下げたりして、ポジティブキャンバーが付いているケースであれば、キャンバー調整をすることでタイヤの外減りを解決することが可能です。
詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。
まとめ
タイヤが外減りする原因の大半は、トー角がズレている(トーアウト)かポジティブキャンバーが付いているかのどちらかにあります。
キャンバー角やトー角を調整してやることで、タイヤの外減りを直すことが可能です。
ひたすら峠道を走行するような車の使い方をしているのであれば、車がロールしタイヤの外側に負荷が多く掛かって外減りすることも考えられますが、大半の人にとってはあまり可能性のない話なので、ここではお話ししませんでした。
タイヤの外減りが木になるようでしたら、一度トー角を見てもらうことをお勧めします。
それでは。
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