僕もモンキーをフレームから作ろうと思っているのですが、何から購入していくのが良いのかよく分かりません…。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーをフレームから製作する大まかな手順について解説していきます。あくまでも僕自身が今回もモンキー製作をする中でも手順です。
1つの参考程度になれば幸いです。
モンキーをフレーム(一から)製作する大まかな手順
モンキーをフレームから製作する大まかな流れ(部品の購入手順)は以下の通りです。
- フレーム
- 足回り
- フェンダー
- エンジン
- 外装
- ハンドル周り
- タイヤ
- 吸排気(キャブ・マフラー)
- 電装系パーツ
- 細かい部品
部品を揃える順番には、人によっても変わってきますが、基本的には足回りから決めていくことに加えて、調整や加工箇所が多いところから順番に揃えていくのがスムーズです。
順番に細かい説明を交えながら、揃えていく部品について解説していきます。
フレーム
まず始めにモンキーのフレームを入手するところからスタートします。ここで考えるのはただ1つ。4Lフレームを使用するか5Lフレームを使用するかの選択だけです。
ここは各々がどのようなモンキー(ゴリラ)に仕上げるのかによって変わってきます。
5Lモンキーの純正フレームを購入すれば、5Lモンキーにもゴリラにも、はたまた4Lモンキー仕様にすることが可能なので、可能な限り可能性を残すのであれば、【5Lモンキーの純正フレーム】がお勧めです。
5Lフレーム用の4Lタンクは存在するけど、4Lフレーム用の5Lタンクやゴリラタンクは存在しませんのでそこだけ注意です。
足回り
フレームの購入が出来たら、次に揃えていく部品は足回りです。
- フロントフォーク
- スイングアーム
- リアサスペンション
- 前後ハブ
- 前後ホイール
少しまとまって購入することになり、金額がかさむところではありますが、車高を決めていく上で外すことが出来ない部品なので、ホイールやハブもまとめて揃えておくと作業がスムーズに進みます。
作りながら車高を決めていくのであれば、リアサスペンションはあと回しにしてしておくことをお勧めします。ホームセンターのステーだったり、メガネレンチをサスの代用品に使用しながら、車高を決めていくのがお勧めです。
僕の場合は、リアサスペンションの長さを先に決めてしまい、それに合わせて仮組みしつつフロントの車高を決めてリアに合わせていくような手順で全体の車高を決めています。
フェンダー
足回りが揃い始めたら、前後のフェンダーもこの辺りから欲しくなってくる頃合いです。
車高が決まってくれば、フェンダーの位置や取り付け方法もおおよその見当が見えてきます。フェンダーは後回しでも良いですが、車高が決まった頃には仮組ができるので、早めに入手しておくのがお勧めです。
スイングアームを延長する場合は、リアフェンダーの延長ステーもセットで購入し、取り付け位置の確認もしておけますね。
エンジン
僕自身の話ですが、このあたりでエンジンが欲しくなる頃合い…。エンジンが無いと寂しいから。
そんなこんなでこのへんでベースとなるエンジンを購入し、フレームに乗せておきます。エンジンが乗っていると、見栄えの問題もありますが、車両のバランスが取りやすい(物理的にも)ので仮組が楽になります。
どうしてもエンジンが乗っていないと、車体が軽く仮組の際に車体が不安定になりがちです。エンジンが乗ると、車体の重心が一気に下に下がるので、バランスが良くなります。
そんな理由もあって、この辺でエンジンを購入できるのであれば、購入しておくのがお勧めです。
エンジンが乗っていると、仮組みが捗ります。
外装
次に外装の購入をしていきます。
人によっては外装は、もっと後に購入しても良いですが今回のモンキーは、サイドカバーの取り付け位置の調整や、シート位置の変更等がありましたので、この辺で外装の購入を始めました。
- 燃料タンク
- サイドカバー
- シート
シートの位置変更をする際には、燃料タンクを置いた状態で行う必要があるので、もしシートポジションを調整するのであれば、タンクの同時購入が必須ですね。
ローダウン仕様のモンキーの製作を検討している方は、シートポジションも下げてやると全体の見た目が良くなるでお勧めです。
ハンドル周り
外装部品がある程度揃ったら、次にハンドル周りの部品集めを行います。
- ステアリング
- ハンドルポスト
- ブレーキ・クラッチレバー
もっと早い段階でハンドル周りを揃えても良いかも知れませんが、車両のバランス等を確認しながらハンドルを決めるとなれば、ハンドル周りの部品集めは早まる必要は無いかと思います。
製作途中でモンキータンクではなく、ゴリラタンクを使いたくなるかもしれません…。
そうなれば、理想のハンドルも変わってくる恐れもあります。そのため、タンク(外装部品)が決まったあたりでハンドル周りの部品集めを始めるのが良いかと思います。
タイヤ
そろそろモンキーを自立させたいので、ここらでタイヤとチューブを購入し、ホイールにタイヤを組み込んでやります。
タイヤが付いていないと、車高のバランスが分からないんだけど…。
そんな方は、足回りと同時にタイヤを購入し、タイヤを組み込んだ状態で仮組みをするのが良いと思います。
吸排気(キャブ・マフラー)
ここまでくればもう少し。
主要部品の最後と言っても良い、吸排気に必要なキャブレターとマフラーを購入していきます。モンキーの場合は、使用するタンクによって、取り付けられるキャブの種類や向き等があるので、塗装前に購入するのがお勧めです。
特に4Lタンクの場合は、タンクの位置が低く取り付け出来るキャブレターが限られます。
もっとも無難に取り付けが可能なのは、キタコや武川からマニホールドのキットで販売されている【PC20】や【VM26】です。
電装系パーツ
かなりモンキーの形が見えてきた頃合いなので、電装部品の購入もこの辺りから始めていきます。
- メインハーネス
- キーシリンダー
- 集合スイッチ
- ヘッドライト
- テールランプ などなど
細かい部品
もうここまでくればパッチ見モンキーが仕上がっているようにも見えますね。
ただ、細かい部品で足りない部品も多いです。そのため、細々した部品をかき集めてやります。
- スプロケット
- ドライブチェーン
- ワイヤー類
- 燃料ライン などなど
ブレーキやクラッチ、アクセルワイヤー等はこのぐらいのタイミングで購入しました。もっと早い段階でも良いですが、早めに付けてしまうと、部品の脱着時に邪魔になります。
そのため、ワイヤー類は最後の最後に長さを決めて購入するのがお勧めです。
塗装をするタイミングは最後
外装類の塗装は後回しです。
部品の仮組みを行い、全体のバランスが取れたタイミングで塗装を行うのがお勧めです。
- 車高調整
- ホイールのセンター出し
- 各部品の取り付け位置調整
モンキーをフレームから製作する場合、製作過程において何度も部品の脱着や加工をする場面も出てきます。そのため、先に塗装をしてしまうと、脱着の際に傷が付いたり、加工が出来なくなってしまいます。
そのため、少し手間ですが未塗装の状態で、モンキーを形にしてから再度バラして塗装をすることをお勧めします。
まとめ
人によってもバイクの仕様によっても部品の購入手順は異なりますが、ある程度カスタムしながらモンキーをフレームから製作する場合は、ここで紹介したような手順に近い形で部品を集めていくのが理想かと思います。
オークション等で中古部品を購入されるものも多いと思うので、思い通りの手順で作業が進まないことも多いですが…。
モンキーをフレームから作りたいけど、何から手を付ければ良いのかよく分からず、迷っている人の1つ参考になれば幸いです。
今回製作しているモンキーの製作途中の加工であったり、取り付け部品に関してはなるべく分かり易いように、それぞれ工程毎に記事を作っているので関連記事もしくは、【4miniカテゴリー】より探してみて下さい。
それでは。
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