クラッチ交換を検討しているのですが、クラッチ交換をするときには、絶対ミッションオイルを交換(抜かない)しないと作業出来ない?最近、ミッションオイル交換したばかりなんだけど…。
先日、友人よりこんな質問を頂きました。
クラッチ交換をする際に、ミッションオイルも同時交換で作業されることが多いので、そのような疑問を持たれる方も少なくありません。
そこでこの記事では、クラッチ交換をする際には必ずミッションオイルを抜かないと作業出来ないのか?というテーマでお話ししていきます。結論ですが、オイルを抜かなくてもクラッチ交換は可能です。
クラッチ交換はオイルを抜かなくても作業できる?
結論、クラッチ交換をする際、ミッションオイルを抜かずに作業することは可能です。
それでも、クラッチ交換をする際に、ミッションオイルを交換するケースが多い理由は、ミッションケースに刺さっているドライブシャフトやプロペラシャフトを引き抜くためです。(作業性のためだったり。)
これらを抜くと、刺さっていた穴(スプライン)から、ミッションオイルが漏れてきてしまいます。
そのため、基本的にはクラッチ交換をする際には、ミッションオイルを抜いてから作業し、新しいミッションオイルに交換する場合が多いです。
それにミッションオイルはこぼしたりすると、臭いがキツイので色々と大変です。
- 抜いた方が作業性が良い
- 抜かないと多少なりとも漏れる
- 漏れればオイルの補充が必要
こんな理由から、ミッションオイルは抜いてから作業した方が良いよね。って話です。ついでにミッションオイルも交換しておこう。というのも理由になっていたりも。
オイルを抜かずにクラッチ交換する方法
ミッションオイルをどうしても交換したくない(抜きたくない)のであれば、以下の方法でクラッチ交換をすれば、ミッションオイルを抜かずに交換が可能です。
- ドライブシャフトを抜かない(FF車)
- プロペラシャフトを抜かない(FR車)
もしオイルを抜かずに作業するのであれば、ミッションケースに刺さっているシャフトを抜かずに作業出来れば、オイルをこぼすことなく作業可能です。
先日、FF車のクラッチ交換をするのに、ミッションオイルを注文していたのに、当日手元に届かず、オイルを抜かずに作業しました。(ドライブシャフトが刺さっているせいで作業性がかなり悪くなりましたけど…。)
FR車の場合は、ドライブシャフトではなくプロペラシャフトになります。
プロペラシャフトをデフ側だけ切り離し(ボルトを外す)、ミッションケースに挿したまま作業すれば、ミッションオイルを入れたままでも作業が可能です。
こちらの動画で、ミッションオイルを抜かずにシルビアのクラッチ交換をしています。
先日、知り合いの車屋さんに顔を出した際に、軽トラのクラッチ交換をしていましたが、その時はミッションケースを横に少しズラすだけで、完全に下ろさず作業しており、ミッションオイルは入れたまま作業していました。
スペースが狭そうで大変そうしたけどね…。
ドライブシャフトやプロペラシャフトをを抜かずに作業するのが唯一、ミッションオイルを抜かず、1滴も漏らさず作業するための方法になると思います。
※ドライブシャフトのスプラインを塞ぐためのSST(工具)もあるとか…。
まとめ
クラッチ交換をする際には、ドライブシャフトやプロペラシャフトを抜いた穴から、ミッションオイルが漏れてしまうため、オイルを抜いてから作業します。
オイルを抜かないと絶対に作業出来ないというわけではないんですが、抜いた方が確実に作業性も良いです。この辺りは、クラッチを交換する車によっても変わってくるので絶対というわけではないですが…。
もし、ミッションオイルを抜きたくないのであれば、ドライブシャフトやプロペラシャフトを抜かずに作業してやればOKです。
ドライブシャフトを抜かずにクラッチ交換をしたせいで、作業性がかなり悪化したので個人的にはあまりお勧めはしませんが…。特にリフトを使わない作業なら。
それでは。
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