ロアアームを交換しようと思い、ナットを外しましたがナックル側が外れません…。どうやれば、外せますか？
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ロアアームの外し方について少しお話ししてきます。ロアアームがすんなり外れない場合は、テーパーが喰っているので工具を使って外してやります。
使う工具
- タイロッドエンドプーラー
- メガネレンチ
- ラジオペンチ
- ラチェットとソケット
- スピンナーハンドル
ロアアームを外す際には、タイロッドエンドプーラーを使って外します。
他にも外す術はあるので、後ほどその辺も合わせて紹介します。
ロアアームの外し方
- 割りピンを外す
- ナットを緩める
- プーラーでテーパーを外す
- ナットを外してロアアームを外す
ロアアームのボールジョイント側には、Rピン（割りピン）が使われている車が多いので、まずはこれを外してやります。
ピンが外せたら、ボールジョイントを固定するナットを緩めて一旦ストップです。※ナットは付けておく。
ナットを緩ませた状態で、タイロッドエンドプーラーを隙間に挟み込み、ボルトを締めこんでいけば、ボールジョイント部分のテーパーが外せてロアアームが外せるようになります。
これをやらないと、ボールジョイントのテーパー部分は外れてくれません。手で揺さ振ったぐらいでは、外すことは不可能なので、絶対にこの工程が必要です。
あとは、残りのボルトたちを外したり、スタビリンク等が固定されていれば、それらも外してロアアームを完全に外すことが可能になります。
ハンマーでも外れる？
タイロッドエンドプーラーの他には、ギアプーラーでも外すことが可能です。（工具が掛けられれば。）
しかしながら、タイロッドエンドプーラーを持っていない人は、ギアプーラーも持っていない人が多い気がします。
そんな時は、ロアアームのボールジョイント付近をハンマーで叩いてやって、衝撃でテーパー部分を外すと言う荒技もあります。この時、必ずロアアーム本体を横から叩くイメージです。
2、3発衝撃を与えると、ロアアームのテーパーが外れて、ロアアームが下に下がります。
間違っても、ボールジョイントのボルト部分を直接叩いたり、ロアアームを上から叩いたりしてはダメです。（上から叩くと、サスペンションが可動し上手く振動しないので外れない。）
イメージとしては、画像の赤丸部分を叩いてやる感じです。
まとめ
多くの車でロアアーム固定部分のボールジョイントは、テーパーが喰っていてすんなりは外れてくれません。（フロント側のロアアームは。）
※僕が知る限りだと、スズキ車のロアアームは工具無しで手で引き抜ける…。（年式によっても異なるかもしれません。）
そのため、フロントのロアアームを外す時は、タイロッドエンドプーラーが必要になるケースが多いです。ボルトを緩めて、外れないのであれば工具を使って外す必要があります。
ちなみにですが、これはロアアームに限らず、ボールジョイントが使われるサスペンション部品全般に共通して言えることです。
タイロッドエンドプーラーやギアプーラーがない場合は、最悪ハンマーで衝撃を与えてやることで外すことも可能です。（あえて、おすすめはしませんが。）
話を聞いていると、整備士でも結構やる人も多いみたいです。
それでは。
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