ハブボルトが無い欧州車の場合、ホイールボルト(ラグボルト)は長過ぎる分には問題無く使用可能でしょうか?
先日このような質問を頂きました。
普段ホイールスペーサーを使用しており、スペーサーを抜いたタイミングやスペーサーの厚みと同じだけ長いボルトが存在しないような時に起こり得ることですね。
そこでこの記事では、欧州車のホイールボルト(ラグボルト)は長過ぎる分には問題無いのか?というテーマでお話していきます。
ホイールボルトは長過ぎる分には問題無い?
結論ですが、どこにもホイールボルトが干渉しない場合なら長過ぎる分には何も問題ありません。
- スペーサーの厚みより長いボルトを使用
- スペーサーを抜いたけどロングボルトを使用
場面は複数想定出来ますが、実際に取り付けてみて、タイヤを回して干渉がなければ問題ありません。基本的に、裏側には何も無いので干渉するようなことはそうそう無いと思います。
※ただし、リアだけは干渉するケースがあります。後ほど解説。
スペーサーの厚みが12ミリなんだけど、12ミリロングのボルトが無いから15ミリになるんだけど大丈夫かな?
そのぐらいの長さが長くなる程度ならほとんど大丈夫です。
リアは注意点あり
問題はリア側にあります。リアの場合は、ボルトが長過ぎると中にあるサイドブレーキの部品に干渉する恐れがあります。
実際に僕自身も身を持って体験した内容ですが、ホイールボルトの噛み代(突き出し量)が多くなったことで、サイドブレーキ部分との干渉が発生しました。
サイドブレーキの場合、システムの都合上キャリパーではなくドラムブレーキを採用していることが多いのでそのようなことが起こり得ます。
多少の余裕はあるにせよ、純正のボルトよりも5ミリ、10ミリと長くなる場合は注意が必要です。
ホイールボルトを規定トルクで締め付けた後、サイドブレーキを下ろして、タイヤを回転させて簡単に確認が可能です。
干渉していると、周期的に金属音がするのですぐに分かります。
ガッツリ干渉すると、ホイールを回しても明らかに何かがぶつかったような形で回転が止まります。
まとめ
欧州車に採用されているホイールボルトの場合、ホイールボルトが純正より長くなるケースというのは珍しくありません。
2.3ミリ程度、純正よりも長くなる(ボルトが突き抜ける)場合であれば問題無く取り付け可能です。(フロントはもっと長くても問題ないケースが大半です。)
その反面リアに関しては、サイドブレーキの一部に干渉してしまう場合があるので、ボルトが長くなる場合は一度タイヤを回してみて干渉が、無いことを確かめておくことをおすすめします。
車種によっても異なるし、どのぐらい長いボルトを使用するかによっても変わってくるので一概に大丈夫とは言い切れないので、各々確認してから使用するように…。
それでは。
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