先日、盛大にATオイルパンに穴を開けてしまい…
結果としてATF交換をすることになりました。
そこでこの記事では、ダイハツEFエンジンを積んだ車のATF交換の方法についてお話ししていきます。
l350、l150、l550などなど。ちなみに今回交換したのはムーヴラテ(L550)です。
用意するモノ
- ダイハツ純正ATF
- ジョウゴ
- 耐油ホース(外径10〜13ミリ程度)
- ラチェット
- ソケット(10、14ミリ)
- ATFストレーナ
- オイルパンガスケット
今回、ストレーナは交換してませんが、絶対に交換した方が良いと思います。
ATFを交換する場合は、一度オイルパンを外してストレーナを外すため、オイルパンガスケットも必要です。
ちなみに今回使用したATFと液体ガスケットはこちらです。
ムーヴやタントのATF交換方法
作業手順は以下の通りです。
- ドレンボルトからATFを抜く
- オイルパンを外す
- オイルパンと継ぎ目の掃除
- ストレーナを交換する(パッキンも)
- オイルパンを付ける
- 抜けた量と同じ量のATFを補充する
- P→D→N→3→2を順番に切り替える
- オイル量を確認する
作業の1連の流れはこんな感じです。
ドレンからオイルを抜く
ドレンボルトのサイズは、14ミリです。
エンジンオイルを抜く時と全く同じ要領で作業するだけです。
オイルパンを外す
オイルパンを固定している10ミリのボルトを全部外すと、オイルパンが外せます。
4隅のボルトを残した状態で、最後にオイルパンを手で押さえながらボルトを外す方法で作業します。
この時、ドレンボルトは一度締めておき、オイルパンを傾けないように外さないと、残っているオイルがこぼれちゃうので注意です。
オイルパンの内側を清掃する際に、中にスラッジをキャッチするための磁石があるので、そちらも合わせて掃除しておきましょう。
ストレーナを交換する
オイルパンを外すと、ストレーナにアクセスできます。
10ミリのボルトを3つ外すと、真下に抜けますので外して交換してあげます。ストレーナが刺さっている部分にOリングがあるので、そちらも忘れずに交換です。
絶対にストレーナを交換しなきゃダメってわけではないですが、交換した方が良いのは間違いありません。
僕はどうなっても良いので交換しませんでしたが。(訳ありで壊れるリスクがあったので尚更。)
ATFを入れる
ストレーナを交換し、オイルパンを取り付けたらレベルゲージを引っこ抜き、ジョウゴにホースを繋ぎそこからATFを入れていきます。
ATFはスルスル入っていかないので、ジョウゴに注ぐ量には注意です。(特に冬場は余計に入りズラいです。)
この時、ATFの量はドレンから抜けた量と同じ量を入れれば、全量が変わらないので効率的です。ATFを抜く際には、オイルパンに残っているオイルも含めて量を確認しておきましょう。
オイルを受ける容器に記しを付けて、その記しを頼りに新しいオイルを入れると量を測る手間が省けるので効率が良いですね。
P→D→N→3→2を順番に切り替える
ATFの補充が終わったら、エンジンをかけてP→D→N→3→2の順番にゆっくりとシフト操作を2、3回繰り返します。
これでオイルパンに入れた新しい、ATFが循環します。
オイル量を確認する
新しいATFを入れた後は、エンジンオイル同様にゲージを引き抜きオイル量を確認してやればOKです。
ただし、エンジンオイルの量を見るときと少々違うので注意が必要です。
詳しくはこちらの記事で解説済みです。
ちなみにATFの場合は、オイルが冷えている状態と温まった状態で量が変わります。
- C クール
- H ホット
ATFの量を確認する際は、暖気を行なってATFが温めてから行います。また、エンジンを掛けた状態で確認する点も、エンジンオイル量の確認方法とは異なるので注意です。
ムーヴやタントのATF全量は?
l350やl150に使われているATFの全量は…
- 電子制御のAT 4.8リットル
- 非電子制御AT 4リットル
ATの制御方法が電子か機械で全量が変わります。
オイルパンを外して、配線が有れば電子でなければ機械だと思います。(違ったらごめん。)
抜いた分入れるのがセオリーなので、全量はあまり気にする必要は無いと思いますが。
まとめ
今回、僕の場合はATFオイルパンに穴が空き、ATFが大量に抜けてしまったので、実質交換した形になりましたが…
何事無ければ交換なんてしてないと言うのが本音です。
もし、交換される際は自己責任で。整備士の友人から話を聞いている限り、ストレーナを交換して抜いた分ATFを入れてを繰り返す交換方法なら、特に問題は起きないケースが大半のようです。
ちなみに交換後は、クリープ現象が少し元気になった気がします。変速ショックは元々無かったし、交換後も今のところ変わりなしです。
それでは。
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