ツライチにしたいけど、イマイチ計算がよく分からない…。
そんなに難しい計算を必要とする訳ではありませんが、なかなか思うようには伝わらない…。
そこでこの記事では、アッパーアームを交換して強引に行うツライチセッティングについてお話ししてきます。
アッパーアームで強引にツライチ調整
調整式アッパーアームを導入することで、強引にツライチ調整することが可能です。
手順は以下の通りです。
- フェンダーからはみ出すホイールを選択
- 調整式のアッパーアームを購入
- アッパーアームでツライチまで持っていく
まずは、純正フェンダーでははみ出てしまうホイールサイズを選択して購入します。この時、オフセット計算のツールを使用するのがおすすめです。
現状のホイールサイズとホイールからフェンダーまでの距離が分かれば、ツールに大凡のサイズを複数回入力してみて、飛び出させる量と購入するホイールサイズ(太さとオフセット)を決めることが可能です。
画像のようにフェンダーに重りを付けた糸を垂らして、リムから糸までの距離を測っておけばOKですね。
例えばですが、上の車はフェンダーまで(現状のツライチ)25ミリなので…
こんなホイールを購入してやれば、現状よりも55ミリ外に出る計算になるため、フェンダーから30ミリハミ出させることが出来ます。
あとは、アッパーアームを調整式に組み替え、ツライチが決まるまでアッパーアームを短縮し続けれやれば、大凡のツライチセッティングが誰でも容易に行えます。
この方法なら、飛び出たホイールが収まるまでアッパーアームを調整し続けるだけなので、シビアな計算をすることなく、ツライチを決めることが可能です。
ハミ出し具合とキャンバー比
大凡の目安にしかなりませんが、ホイールの飛び出し量によるキャンバー比について例を挙げておきます。
- 飛び出し量 10ミリ 2〜3度
- 飛び出し量 30ミリ 5度前後
- 飛び出し量 60ミリ 8度前後
- 飛び出し量 80ミリ 10〜12度前後
※これは純正車高時の飛び出し量です。
現状の状態(車高)から、ホイールの飛び出し量が10ミリ程度のホイールを購入してくれば、アッパーアーム側でホイールが収まるまで調整した際にプラス2〜3度程度キャンバーが付くという意味合いです。
これはあくまでも僕自身がこれまで乗ってきた車の感覚値に過ぎません。
1つの参考程度になれば幸いです。
ちなみに先日、足回りを組み終えたエリシオンは純正状態で50〜60ミリ(正確な数字は忘れた。)程度飛び出すホイールを事前に購入して、アッパーアームの調整で強引にツライチにしました。
その時の最終的なキャンバー角は8度前後です。
車高を下げたことによって、付いたナチュラルキャンバーとアッパーアームの調整によってキャンバーが合わさった時の数値になります。
まとめ
本来なら、車高を決めてアームの長さ(キャンバー)を決めた状態でオフセット計算を行い、ツライチセッティングをする方が良いですが…
シビアな計算がイマイチできない…。
そんな方は、このようなアッパーアームで強引にツライチを決める方法もあるので、参考にしてみて下さい。
ちなみに僕は普段、この方法でツライチ調整を行なっています。ホイールと足回りを一気に揃えてまとめて組み込むのにはこの方法が簡単…。
ただ、いざ組み上がってみると、全体のバランスとキャンバーの角度を妥協しなくてはいけなくなるケースも…。もう少しキャンバーを起こしたいとかね…。
さらに寝かしたいケースなら、スペーサーを入れて解決することも出来ますが、起こすとなればホイールが飛び出すことになるのでその点は頭の片隅に入れておいたほうが良いと思います。
それでは。
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