アッパーアームを延長する目的ってなんですか?延長するとどうなりますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、アッパーアームを延長する目的についてお話ししていきます。
結論を先にお伝えしておくと、キャンバー角の調整が可能です。
アッパーアームを延長する目的
一般的に、アッパーアームを延長する目的は、キャンバー角をポジティブ方向に調整するために行います。
もっと簡潔にお伝えするなら、車高を下げたことによってついてしまうナチュラルキャンバーを起こす目的で行うユーザーが大半です。
アッパーアームを短縮することで、キャンバー角がネガティブ方向に調整出来るのに対して、延長することでポジティブ方向への調整が可能になります。
車種によっては、車高を下げた際に伴うナチュラルキャンバー角に大きな変化が現れてしまうので、そこのリカバリーとしてアッパーアームを延長されるユーザーが多いです。
例を挙げると、ホンダ車で車高を下げると、ナチュラルキャンバーの変化量が著しく激しいです…。
社外の調整式アッパーアームは延長もできる
社外品の調整式アッパーアームには、短縮側(アームを短くする)への調整キャパが大きいですが、プラス方向(アームを伸ばす)への調整キャパを用意している商品も多いです。
実際に、調整式のアッパーアームを導入される方の中には、キャンバー角を付ける為ではなく、起こすために使用されるユーザーも少なくありません。
車高は下げたいけど、キャンバー角がついてしまうのは困るし嫌…。
そんなユーザーも多いので、メーカーは純正比よりもアームが長くなるような設計を取っています。おおよその平均値ですが、10ミリ前後長くすることが可能です。
10ミリも延長側の調整キャパがあれば、ナチュラルキャンバーは十分起こし切ることが可能です。
そんなこんなで、アッパーアームを延長する際には、純正品をわざわざ加工しなくても調整式の社外品を一度調べてみると良いと思います。
クスコさんから出ている調整式アーム(キャンバーアーム)は価格設定も安く延長方向にも調整キャパがある商品が大半です。
まとめ
アッパーアームを延長する目的は、車高を下げたことで付いてしまうナチュラルキャンバーを起こす目的があります。
サスペンション構造上、ローダウンに伴い望まないキャンバー角がついてしまうのは致し方ない事です。そんな時のお役に立つのがアッパーアーム延長。
アッパーアームを短縮するとキャンバーが寝るように、延長するとその反対に角度が起きるのです。
アッパーアームの長さを変えることで、ハブの角度が変わるためですね。
それでは。
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