車高調に付くバネのIDは多少今より大きいサイズ(ID)になっても大丈夫ですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、車高調のバネIDは多少でかくても(サイズが合っていなくても)使用できるのか?と言うテーマでお話ししていきます。
結論、2.3ミリ大きくぐらなら。
バネのIDは多少デカくても大丈夫?
車高調のバネIDは、2.3ミリ程度大きくぐらいなら問題なく使用できる場合が大半です。
例えばこのようなケース。
- ID62→ID65
※ID=スプリング内径
スプリング内径が3ミリ大きくなるということは、片側1.5ミリずつ外に行く計算です。このぐらいであれば、問題なく使用可能です。
過去にID62の車高調に対して、手持ちのID65のバネを合わせていたことがありますが、何も不具合はありませんでした。
ID62であれば、新品でも中古でも数が出回るので、あえてIDをデカくする選択を取る人は少ないと思いますが、ID60の車高調とかだと、ID62やID63を使用されるユーザーも多いですね。
スプリングメーカーによっては、ID62とID63は兼用になっていることも多く、元々スプリングシートとバネのIDはピッタリ設計にはされていません。
写真では分かりにくいですが、結構ゆとりがある寸法になっています。
ピッタリにし過ぎると、異音の原因になったり、種類によってはスラストシートが入らなくなることがあるためです。
実際にスプリングシートとバネがあったので寸法を測ってみると…
- スプリングシート 59ミリ
- バネの内径 62.8ミリ
このラルグスに関しては、スラストシートの形状のせいもありますが、これだけ余裕がある設定になっています。(何かの参考までに。)
ID変換用のスラストシートがある
IDによってあるか否かはさておき…、異なるIDのバネを使用する際、IDを合わせてくれる専用のシートも存在します。
これを使うことで、スプリングシートの上でバネがズレるのを防いでくれます。
スプリングシートが削れたり、バネが動いたときに出る異音の防止に繋がります。
絶対付けた方が良いとは言い切りませんが、もし自分の状況に適合するサイズの商品があるなら付けておいて損は無いと思います。
極端なハイレートバネは少し話が別
車高調のデフォルト設定から何十キロも硬いレートを選択されるようなユーザーも中にはいらっしゃると思います。
そのような場面なら、極録既存のバネと同じIDを使用することをおすすめします。
スプリングシートとスプリングの接点が少なくなる上、スプリングシートの外側に大きな負担が掛かるで破損する可能性も…。(スプリングシートの素材によっても変わると思いますが。)
実際にそのようなケースを見たことがある訳ではないですが、自分だったら極端IDは同じものを使用するかな〜。という個人的主観です。
IDが1ミリ違いとかであれば、全然構わないと思いますが。
※根拠は何もない個人的な意見に過ぎないので、ココはあまり気にしてもらわなくても大丈夫です。
まとめ
車高調に使うバネIDは、2.3ミリ程度大きく分には問題なく使用可能です。
- ID60→ID63 ○
- ID62→ID65 ○
直巻きスプリングだと、ID62やID63、ID65が主流ですが、中には60や61という車高調メーカーも存在します。
そのような場面でID62やID63のスプリングを使う程度の差なら特に何も気にしなくても大丈夫です。
それでは。
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