加工アクスルに交換すると乗り心地が良くなると聞いたんですが、イマイチ理由が理解出来ません。
先日このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、加工アクスルに交換すると乗り心地が良くなる理由についてお話ししていきます。
先に結論を簡潔にお伝えしておくと、ストローク幅を残しつつ車高が下げられるため乗り心地が良くなります。
加工アクスルで乗り心地が良くなる条件
まず始めに知っておくべきことは、加工アクスルに交換する=乗り心地が良くなる訳ではありません。
絶対条件として、【上げ加工】がされている加工アクスルへの交換が乗り心地向上に繋がります。
あくまでもこれは最低条件に過ぎませんが…
つまるところ、キャンバー角のみの加工が施された加工アクスルでは乗り心地の向上にはならないという結論です。
加工アクスルで乗り心地が良くなる理由
アクスル構造(トーションビーム)の車は、どうしてもショックだけで車高を下げると、すぐにストローク幅が足りなくなります。それによって、バンプラバーが底突きしたり…
※もちろん、その辺りは車種によります。
そこに、上げ加工がされている加工アクスルに交換する事で、ショック側ではなくアクスル側で車高を下げることが可能になります。
つまり、加工アクスルに交換する事で、車高調で目一杯頑張る必要性がなくなるため、ストロークの確保が可能に。なおかつ、車高は低くセッティングすることが出来ます。
これが加工アクスルに交換する事で、乗り心地が良くなる理由です。
■加工アクスル導入例
- 加工アクスル 40ミリ上げ(40ミリダウン)
- 車高調 20ミリ上げ
分かりやすくするために数字を実例にしてきますが、数字自体は適当です。
加工アクスルを入れたことで、40ミリ車高が下がったので、車高調側で20ミリ上げたとしてもアクスル導入前より、車高は低くかつストローク幅の確保も可能になります。
もっと噛み砕くと、車高調でストロークを犠牲に100ミリ下げるのではなく、アクスルで40ミリ下げつつ車高調で60ミリ下げる。ココで生まれる40ミリの余地によって乗り心地が改善します。
まとめ
加工アクスルに交換する事で乗り心地が良くなるのは、アクスル側で車高を下げてやることでストロークを確保しつつ、車高が下げられるためです。
車種にもよりますが、アクスル(トーションビーム)の場合はストローク幅が元々少ないので、アクスルを入れることで乗り心地の改善が見込めます。
当然ですが、下げ幅によっては加工アクスルを入れても乗り心地が変わらないケースも0とは言い切れません。
また、加工アクスルに交換してもアクスルを交換する前と同じようにショック側のストローク不足が続けば、当然乗り心地の改善には至りません。
それでは。
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