これからロングハブボルトへの交換を検討しているのですが、デメリットはありますか?
先日このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ロングハブボルトのメリットとデメリットについてまとめおきます。
メリットがあるものにデメリットは付き物です。
ロングハブボルトのメリット
ロングハブボルトへ交換するメリットに関しては、言うまでもなくスペーサーの厚みを確保出来る点です。
純正のハブボルトでは、5ミリ程度のスペーサーぐらいが限界の車が多いですが…
ロングハブボルトへ交換する事で、10ミリほどの厚みまでスペーサーを挟み込むことが可能になります。
仮に5ミリスペーサーを挟むにせよ、ロングハブボルトを入れることで、ホイールナットの掛かりしろを純正同様に確保することが可能になります。
以前にこちらで、ホイールナットのかかりしろは何ミリあれば安全か?という記事を書いています。
ロングハブボルトのデメリット
ロングハブボルトにもデメリットはあります。
- ボルトに掛かる負担が大きくなる
- 交換作業が面倒くさい
- スペーサーを外した時に見てくれが悪くなる
順番にお話ししていきます。1番大きなデメリットは1つ目のボルトに掛かる負担が大きくなる点です。
※後の2つはオマケレベル。
ボルトに掛かる負担が大きくなる
ロングハブボルトに交換する事で、厚めのホイールスペーサーを挟んでもナットのかかりしろは十分確保することが出来ます。
ホイールナットの掛かりしろが純正と同じだけあれば、強度面は安心だね。
そう考える人もいますが、これは一概にそうとは断言出来ません。
純正のハブボルトとロングハブボルトそのものの強度は変わらないのに、ホイールが外にオフセットされることにより、ハブボルトの付け根に掛かる負担は大きくなります。
つまるところ、純正ハブボルトでスペーサーを挟んでいない状況よりも、より大きな力がかかることになります。
ホイールナットのネジ山が全然掛かっていない状況に比べれば、強度面の安心度は大きいかもしれませんが、そのようなリスクを伴うのも事実です。
交換作業が面倒臭い
ロングハブボルトの交換は、純正ハブボルトの交換作業と全く同じです。
しかしながら、車種によってはハブボルトが長くなることによって、純正ハブボルト同様の作業性で脱着出来ない可能性もあります。
ハブボルトを引き抜く際、後ろに出し入れしますが、スペースが足りなくなり、余計なものまで外して作業しなくてはいけない場合とか。
スペーサーを外した時に見てくれるが悪くなる
ホイールスペーサーを挟み込んでいる時は良いのですが、ホイールスペーサーを外した際にハブボルトが余ってしまいます。
ちなみにこんなこんな感じになります。
ただし、ココに関しては少し長めのホイールナットを使ってやれば、ハブボルトの吐出は目立たなくなるので気にすることは無いと思います。
もし、このような状況で袋ナットを使用されるようなことがあったら注意が必要です。
ロングハブボルトを使わない方が良い場面
これはあくまでも個人的な意見に過ぎませんので、鵜呑みにする必要は全くありません。
しかしながら、こんな場面であれば極力ロングハブボルトは使わないかな?という状況を少しだけ挙げておきます。
- 足回りが硬い車(バネレートが高い)
- 車重が重い車
- スポーツ走行をする
- スピードを出したがる人
これらの場面では、ロングハブボルトに余計に負担を与える場面も多いと思います。
もちろん、このような場面でもロングハブボルトを使用して、なんの問題も発生しないユーザーも多いと思います。
もし心当たりがあるようなら、やめろとまでは言いませんが、もう1度だけロングハブボルト以外の選択肢は無いか考えてみると良いかもしれません。
まとめ
ロングハブボルトを使用する1番のデメリットは、ハブボルトに掛かる負担が大きくなる点です。
純正のハブボルトに比べてれば、受ける負担も大きくなるのは事実ですが、ロングハブボルト=折れるということでは一切ありません。僕自身もキューブにはロングハブボルトを組み込んでいますが、ノントラブルです。
しかし、使用状況によっては折れるリスクが伴うというのも紛れもない事実です。
それでは。
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