先日足回りを組み込んだエリシオンですが、用意していたホイールが履けない…。
ストロークに伴うキャンバー変化により、タイヤハウスの内側が干渉してしまっているためです。
そこでリアのタイヤハウス内を広げるため、干渉部分を加工しましたので記録として記事に残しておきます。
今回加工したのはエリシオンですが、他の車種でも多少は参考になる点もあるかもしれません。
リアタイヤハウスの加工
購入したおいたホイールを履かせると、ホイールの内リムとタイヤハウス内の内側が干渉…。
そこでタイヤハウスの中を加工してクリアランス確保をしていきます。
▪️具体的な加工内容は…
- ハウス内の鉄板を切断
- ハンマーで叩いて成形
- 切断部分を溶接
加工なんて言っているけど、そんな大した内容では無いです。
今回、ホイールとタイヤハウス内のショックアブソーバーの上部分です。アンダーコートで少し分かりにくいですが、ショックの上側が膨らんでいます。
ここの出っ張りおよびその周辺が干渉するため、ここを広げておきました。
そのまま叩いても、強度があるため凹みはしません。なので一度鉄板をカットしてから叩き広げて、再度溶接という手段で加工します。
▪️カット
裏側の形状を考慮して、一箇所カットして溶接。また次をカットして溶接を繰り返しています。
▪️溶接
▪️錆止め塗装(シャーシブラック)
※乾く前の写真だからテカテカしているけど、こんなにテカらない。
画像では少し分かりにくいですが、この加工でタイヤハウス内側とホイールのクリアランスが10ミリ程度プラスで確保可能になりした。
出っ張っていた部分を平らにしつつ、その周辺全体も5ミリ程度奥側へ拡張しています。
今回はシャーシブラックを使用していますが、アンダーコートを使えば純正のハウスらしさが残ると思います。
溶接する際は、アンダーコートを削り落とすことと、裏(車内側)の内張を外しておかないと、燃えたり焦げたりします。
タイヤハウス内を溶接したことがある方なら分かると思いますが、アンダーコートを剥がさず溶接すると燃えます。(当たり前か。)
ホンダのマルチリンクは厄介
エリシオンの他にも、それなりに色々車を触ってきましたが、ホンダのマルチリンクは少々厄介です。
室内空間を出来るだけ確保するためだと思われますが、(言うほど他のメーカーと大差無いようにしか感じないが。)アームの長さ関係のせいで車高変化に伴うキャンバー変化が尋常じゃ無い…
街中を走っている少し車高が下がったオデッセイを見ていれば、やらなくても分かる事ですが。
そのため、足回りをがっつり動かすには、内側のクリアランスを十分に確保しなくてはいけません。
これまで乗ってきたトヨタやBMWの足回りであれば、リアの内側は指1本ちょっとあれば、内側との干渉なんてノーマークでもよかったのですが…
ホンダの足回りはそうはいきません。
その反面、ツライチのセッティングをするのに、フェンダー回避能力はかなり優れていますが。考え次第では、他のメーカーでは出来ないツライチセッティングがやりやすい点はメリットでもありますね。
兎にも角にも、少しばかり太いホイールを履かれる際は、ホイールの内側とハウス内のクリアランスに注意です。
まとめ
今回はエリシオンのリアハウスを少しばかり、広げる加工をしました。正確には出っ張りを少々ハウス外に押しやった。
多くの車はハウス内が綺麗な形状をしていませんので、このような加工が必要になる車も少なく無いと思います。
加工される際は、裏側の形状を見つつ、加工の余地があるか否かを判断してから加工するようにしましょう。出っ張り部分の裏側には何かありますからね。
▪️使用している溶接機
それでは。
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