ホイールナットの【HEX】って何?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、ホイールナットの【HEX】についてお話していきます。合わせて違いについても少しお話します。
ホイールナットのHEXとは?
ホイールナットのHEXとは、ホイールナットの対辺の距離を示します。もっとわかりやすく伝えると、使用する工具のサイズになります。
HEXとは、hexagon(ヘキサゴン)の頭文字3文字が取られています。
19HEXなら、対辺19ミリの六角形と言う意味になります。
ちなみにこの画像のホイールナットは、トヨタ純正でHXE21ですね。
HEXの違いは?
ホイールナットのHEXにおける違いは、使用する工具と強度の差です。
ホイールナットには、以下のHEXが使われます。
- 17HEX
- 19HEX
- 21HEX
この3つの違いは、レンチのサイズが異なることは言うまでもないですが、ホイールナットの強度にも少なからず関係してきます。(こんなこと言っておきながらだけども、強度は気にするほど変わらない。)
ホイールナットの工具サイズが異なれば、当然ホイールナットの厚みも変化します。
▪️17HEXのホイールナット
▪️21HEXのホイールナット
17HEXと21HEXを比較すると、ナットの厚みは一目瞭然です。21HEXは【5.5ミリ】あるのに対して、17HEXは【3ミリ】しかありません。
当然ですが、ナットの厚みが薄くなればナットの強度は少なからず下がってしまいます。ちなみに、純正のホイールナットは21HEXを使用しているケースが多めです。
とは言え、ホイールを固定するテーパー部分の厚みは変わらないので、気にするほどの事ではないと思います。テーパー部分のネジ山で最低限必要なネジの掛かり代は、ほぼ取れているため。(M12なら12ミリほど。)
僕は何年もこのホイールナットだけを購入し、使用しているため、ずっと17HEXのホイールナットを使用しています。
17HEXのホイールナットを使用したから強度が落ちて、ホイールが吹っ飛ぶなんてことは真っ当なナットを使用して、街乗りをしている程度ならありません。
※サーキット等でもないと思うけど。
ホイールナットのHEXを変更する理由やメリットについては、こちらの記事でお話しています。
HEXの選び方
ホイールナットのHEXを選ぶ際のポイントですが、これを選ばなくてはいけないと言うことは一切ありません。
ただし、使用するホイールによっては、HEXを変更しないとレンチが入らなかったり、レンチがスレスレになってしまいホイールを傷つけるリスクは存在します。
そのようなケース以外なら、19HEXか21HEXがおすすめです。
理由はシンプルで、純正ホイールナットに使用されているサイズが、この2つだからです。(大した理由になってねーか…。)
一点だけ余談ですが、もしHEXのサイズを変更したホイールナットに変える際は、十字レンチを車に積んでおくことをお勧めします。
車載工具だと、純正ナットに合わせた工具が積んであるため、もし万が一の時にホイールナットが外せない状況に陥ってしまいます。(十字レンチ一本積んでおけば、17〜21HEX全てに対応可能です。)
まとめ
ホイールナットの【HEX】とは、そのナットに使用する工具のサイズを示す表記です。(ナットの対辺の長さ)
使用する工具のレンチサイズが異なる程度の差があるぐらいです。
強いて言うなら、ナットの厚みが変わるので多少なりとも強度の違いもありますが、気にするほどのことではありません。
※アルミナットなら話は別かもですが。(アルミのホイールナットを使いたいと思った事がないのでその辺は知らん。)
それでは。
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