先日、ステアリングラックブーツを交換した際に、友人からこんなことを聞かれました。
それって破れてると車検に通らない?破れを放置してるとどうなる?
同じような疑問を持たれてる方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、ステアリングラックブーツの破れは車検に通るのか?ここに加えて、破れを放置するとどうなるのかについてもお話ししていきます。
ステアリングラックブーツの破れは車検に通る?
ステアリングラックブーツの破れは、車検に通りません。
ちなみに画像のようにヒビ割れがある程度だったら、車検に落とされることは無いです。※お店に車検をお願いする場合は、交換される可能性も十分あるけど。
※ここまで来ると、切れるのは時間の問題だからね。
ここに関しては、ボールジョイントのゴムブーツと同じ扱いです。
- タイロッドエンドブーツ
- ロアアームのブーツ
- ドライブシャフトブーツ
- アーム類のゴムブーツ などなど
他のゴムブーツとは違い、中からグリスが飛び出てくるようなケースはほとんどない場合も多いですが…
破れたり切れてたりすれば、車検をパスすることは出来ません。
大人しく交換しましょう。※そんなに大変じゃないよ。
破れを放置しているとどうなる?
車検の問題とセットで気になるのが、ステアリングラックブーツの破れを放置するとどうなっちゃうのか?ここだと思いますでセットでお話しておきます。
ステアリングラックブーツは、ラックエンドのボールジョイントを保護する目的で取り付けられています。
ステアリングラックブーツの破れを放置すると、一概に【こうなる!絶対に!】なんてことは言えませんが、以下のトラブルにつながる可能性があります。
- ボールジョイントに砂が入る
- 雨水が侵入する
- グリス切れを引き起こす
ボールジョイントに砂が入れば、ガタやボールジョイントの動きに悪影響を与える可能性があります。
雨水の侵入に関しても、グリスが切れたりボールジョイントが錆びてしまうことも…。そうなれば、ボールジョイントの動きが悪くなります。
結果として、ハンドルを切った際の異音になる可能性も0ではありません。
あくまでここでお伝えした内容は、放置し続けた際に起こりうる【末路】の話です。
1ヶ月そこらの放置ぐらいでは、ここまでの影響はでないケースが大半です。
責任は負いませんが、その程度でこんなになると【ラックエンドは大変良く売れる】と思います。
ボールジョイントがダメになっちゃったら…
もし、ステアリングラックブーツを交換する際、すでにラックエンドがダメになっていた場合は【ラックエンド】を交換するだけです。
ちなみにこの部品です。※車種はともあれ。
ボールジョイントがダメになっていた場合は、ブーツだけの交換ではなく、ラックエンドそのものを交換する羽目になります。
ちなみに、ステアリングラックブーツを外すと中はこんな感じになっています。
ボールジョイントが人間でいうところの【関節】のような役割を担っています。
ここの部品は、ラックエンドと一体になっているネジ部分で連結されているだけです。
ラックエンドは回すだけで外れるので、簡単に交換することが可能です。
純正品を避けると、比較的金額も安いです。
※車によっては、工具が入りにくく交換が少し大変だったりもするけども。(さっきの画像からも分かるように明らかにスペースが狭いよね。)
まとめ
ステアリングラックブーツの破れは、車検に通らないし放置しているとブーツ交換だけでは済まなくなるケースも…。
ラックエンドに使われているボールジョイントそのものがダメになる可能性も十分あり得ます。
これに関しては、ステアリングラックブーツだけに限った話ではないですが、ブーツの破れに気が付いたら早めの交換をお勧めします。
ステアリングラックブーツの交換方法は、こちらの記事にまとめてあります。
それでは。
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